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認知症の夫の首絞める 容疑で妻を逮捕 大阪・八尾

2007年09月28日

 寝たきりの夫の首を絞めたとして、大阪府警八尾署は27日夜、同府八尾市桂町1丁目、無職小倉貴己子(きみこ)容疑者(60)を殺人未遂容疑で緊急逮捕した。貴己子容疑者は「夫は5年前から認知症などを患っており、自分1人での介護に疲れた」と供述しているという。

 調べによると、貴己子容疑者は27日午後9時10分ごろ、自宅の和室で夫の無職正治(まさはる)さん(59)の首をストッキングで絞めて殺害しようとした疑い。貴己子容疑者が「主人を殺してしまったのですぐに来て下さい。主人は認知症で大変だったのです」などと119番通報。救急隊員が駆けつけると、正治さんは首にストッキングが巻かれた状態で倒れていた。心肺停止状態だったが、蘇生措置などで一命を取りとめた。

 夫婦は市営住宅の1階で2人暮らし。正治さんは認知症や心臓疾患などを患っていて約5年前から寝たきり状態だったという。八尾市によると、正治さんは重度の要介護認定を受け、貴己子容疑者も視覚障害があるという。

 近所の人らによると、正治さんは約2年前から週3回ほど、食事や風呂などについて近くの福祉施設のデイサービスに通っていた。

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