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ハイビジョンで地球を撮影

本格的な月探査としてはアメリカの「アポロ計画」以来となる月探査衛星「かぐや」は、先月、種子島宇宙センターからH2Aロケットで打ち上げられ、現在、月に向かって飛行を続けています。かぐやは、29日、月までの距離の3分の1近くに当たる地球からおよそ11万キロ離れた宇宙を飛行中に、NHKのハイビジョンカメラで初めて暗黒の宇宙に浮かぶ青く光る地球の姿を撮影しました。このとき太陽の光が当たっていたのは地球の3分の1ほどで、ちょうど南北のアメリカ大陸がある辺りです。遠い宇宙からの撮影で、地球や雲の動きなどはほとんどわかりませんが、南アメリカ大陸の太平洋側の海岸線がはっきり写っています。ハイビジョンカメラを使った地球の撮影は、これまで比較的地球に近いスペースシャトルや国際宇宙ステーションから行われたことはありますが、これほど遠い宇宙からの撮影は初めてです。「かぐや」は、順調にいけば今月4日ごろに月を回る軌道に到達し、来月下旬ごろまでに観測態勢を整えて、今後もハイビジョンカメラで月の地平線から昇る地球やふだん見ることができない月の裏側の鮮明な映像も撮影する計画です。
もどる10月1日 19時41分
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