2007/10/01 Today's NEWS
県内自治体病院の不良債務最高更新
06年度決算見込み、医師不足など影響


 県が30日までに公表した2006年度の公営企業会計決算見込みによると、県内30の自治体病院(市町村立、一部事務組合立)の不良債務(資金不足)額は156億5700万円で、前年度より15%増えて過去最高を更新することが分かった。県は診療報酬引き下げや医師不足などの影響で収益が悪化、病院経営は一層厳しさを増しているとみている。

 30病院全体でみると、総収益は前年度比1・3%減の870億5700万円。収入の大部分を占める医業収益は診療報酬の引き下げの影響もあり、入院収益、外来収益ともに前年度より減少した。総費用は前年度0・5%減の920億9300円。医師をはじめとする職員数の減少で給与費が減少する一方、材料費は前年度比2・6%増。
 結果として経常損益で62億6400万円、純損益では50億3500万円のマイナス。累積欠損金は579億9400万円、前年度比で約20億円増えた。
 不良債務を抱える病院は前年度より一カ所増えて19病院。不良債務額は、黒石病院が12億3100万円(不良債務比率29・3%)、板柳中央病院が9億1200万円(同135・1%)、鶴田町立中央病院が7億5200万円(同56%)、公立金木病院が7億7千万円(同56・9%)となった。
 むつ総合病院は調査上大畑など各診療所を含めて算出するため、不良債務額が60億4400万円と県内で最も多くなったしかしむつ総合病院単体では黒字となり、前年度比で不良債務額を約10億円、比率で15ポイント減らすなど改善がみられた。
 県は計画的に不良債務解消を図っている病院がある一方で、それ以外の病院の不良債務が大きく増加している―と分析、「経営の効率化を突き詰めること、また機能再編や経営形態の見直しが不可欠」と話している。


特別保証融資の利用低迷
田んぼアート稲刈り/田舎館
ナッチャン2時間遅れ/東日本フェリー
北東北DCファイナルイベント
黒石でバンドフェス県大会