社会

　医療法人「カレス・アライアンス」の西村昭雄理事長の解任を巡り、同法人が運営する日鋼記念病院（室蘭市）の勝賀瀬貴院長は２８日記者会見し、３０日付で院長を辞任し１１月末で退職すると発表した。勝賀瀬院長は「西村氏のために仕事をしてきたが、モチベーション（やる気）が薄れた」と述べた。

　西村氏は法人が運営する天使病院（札幌市東区）の経営方針について、一部理事から反発が高まり今月１１日の理事会で解任された。日鋼記念病院では１１月末までに、勝賀瀬院長を含め循環器科の医師４人全員と脳神経外科などの医師４人の計８人が退職予定。

　勝賀瀬院長は「地域医療を守るとの立場も考慮したが、自分の気持ちが据わっていないのに続けられない」と説明。柳谷晶仁副院長は今後医師確保ができなければ、「救急救命センターの機能にも大きな影響は避けられない」と語った。【新庄順一】