福田首相は1日午後の衆院本会議で、就任後初めての所信表明演説を行った。
参院で与野党の議席数が逆転する中、野党に歩み寄る姿勢を前面に出したのが最大の特徴だ。また、「構造改革の方向性は変えず、生じた問題には処方せんを講じる」とし、改革を継続する一方、都市と地方の格差などの問題に具体的な解決策を示す考えを表明した。日朝関係については、拉致被害者の帰国を目指し、国交正常化の意義についても言及した。
9月10日に所信表明演説を行った安倍前首相が2日後に辞任表明したことによって休会状態となっていた臨時国会は、後任の福田首相が改めて所信を表明する異常事態の中、約3週間ぶりに再開した。
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