◇山陰初の24時間体制−−鳥大病院で開所式
米子市西町の鳥取大医学部付属病院の敷地に年中無休の「すぎのこ保育所」が27日完成し、豊島良太院長ら関係者約50人が出席し開所式を行った。医療従事者が不足する中、看護師や女性医師らが仕事と育児を両立できる環境を整備し、人材を確保するのが狙い。週3日は、山陰地方の病院では初の24時間保育ができるという。
豊島院長はあいさつで、「この保育所は、医療従事者の離職防止と復職推進に役立つ施設です」と保育所の役割を説明、関係者がテープカットをし、完成を祝った。保育所は10月1日から業務を開始する。
鉄骨平屋建て、延べ床面積は443平方メートル。保育室、遊戯室、ほふく室、安静室、授乳室、もく浴室、厨房(ちゅうぼう)、事務室がある。
保育所はこれまで看護師宿舎にあったが、新保育所の定員は3倍の60人にした。また、対象児も0〜3歳未満児だったのを0〜6歳児に拡大。基本保育は午前7時半〜午後8時で、毎週月、水、金曜日の3日間は午後8時〜翌日午前7時半の夜間・深夜保育があるため、24時間保育が可能。
総事業費は9400万円で、21世紀職業財団がうち2300万円を助成した。【小松原弘人】
9月28日朝刊
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