自殺した神戸市須磨区の私立高校3年生(当時18歳)に対する恐喝未遂事件で、生徒を中傷する文言や写真などを掲載したインターネットのサイト開設の経緯が兵庫県警の調べなどで分かった。
被害生徒と加害生徒らは、高2の夏休み前に運動同好会を作り、間もなく活動やメンバーのプロフィルを紹介するサイトを立ち上げた。今年4月、受験のため同好会を解散。サイトも閉鎖したが、その直後に、今月17日に逮捕された生徒(17)が、被害生徒に関するサイトを代わりに開設することを提案。25日に逮捕された、コンピューターに詳しいもう1人の生徒が開設作業をした。
サイトの名称は「○○(被害生徒の名前)の部屋」。被害生徒の氏名や住所、電話番号やメールアドレスなど個人情報が記されていたという。しかし、被害生徒が知らないうちに、サイトには被害生徒の中傷のほか、現金を要求する匿名の書き込みも相次ぎ、被害生徒の裸の下半身の写真まで掲載された。気付いた被害生徒が約1カ月後、サイトの管理会社に依頼して削除した。【武内彩、津島史人】
毎日新聞 2007年9月27日 大阪夕刊