更新されてた某ブログ。
「スーパーセブンは存在しない」ってアレ。
続き出ました。
気ィ抜けたっす。
なんつか、それかよってか、そこかヨ、そんだけかよと、ツッコミ不発の脱力っす。
まー、実際は七つそろってないのばっかりだから、スーパー「セブン」じゃない、だからそんな石は存在しない。
そーゆーこったろうと思ってたっすけどー。
それ以上に、気力をごっそり奪ってくれたのは、鑑別の人が「スーパーセブン、それ何?」って言ったのに対して、びっくりしたというトコ。
鑑別の人は、たいていが宝石関係、よく言って有名な半貴石くらいが守備範囲だろ。
そういう人がスーパーセブンなんて、ばりばりヒーリング関係の名前を知ってるわけないと思う。
そこでびっくりされても困るんだよなー。
そんな程度で何を言うかなー。
で、話は鉱物としての話になる。
ここで第2の不思議。
スーパーセブンの条件である七つ(クリアクォーツ、アメジスト、スモーキークォーツ、ゲーサイト、レピドクロサイト、カコクセナイト、ルチル)が、鉱物名とインクルージョン名がごちゃ混ぜにされているってことで、七つの条件を鉱物名とインクルージョン名で分けている。
インクルージョン名って何だよ、というツッコミもしたいんだが……だって、インクルージョン名のところに入れられたゲーサイト、レピドクロサイト、ルチルだって、立派に鉱物だし。
インクルージョン名って言い方は聞いたことがない。
ベースになる鉱物と、中に入ってる鉱物のことなんだ、と無理矢理納得しておこう。
問題はカコクセナイトだ。
ここで、「アメジストやスモーキークォーツに黄色いゲーサイトのインクルージョンが含まれるものがカコクセナイト」だと言ってるが。
そういう言い方をしてるところがあるのは知ってる。
でもさ、だとしたら、カコクセナイト、カコクセン石、cacoxenite、そういった検索で出てくる、アメジストやスモーキークォーツの中に入っていない、茶色のウニみたいなあの鉱物は、何なんだ?
いくつか拾い読みしてみたけど「アメジストの中の黄色いゲーサイト……」という説明は、出てこなかった。
これは何だ。
いしころ太郎としては、ちょっとつついておきたい。
「アメジストの中に……」と書いてあったのが「日本宝飾大辞典」で、話を聞いた鑑別機関というのが全国宝石学協会や中央宝石研究所だ。
全部、宝石・宝飾関係なんだよな。
ここに落とし穴があるんじゃないか?
ちょっと前に、ヤフオクでスーパーセブンのことを現地では「カコシータ」と呼んでるといってたが、その後、カコシータってのがカコクセナイトのことで、カコクセナイトが入ってるアメジストをカコシータと呼んでいるんだと言うことを知ったんだが。
それと同じことで、鉱物としては、単独でカコクセナイトというのがあり、宝石関係ではアメジストやスモーキー・クォーツの中に黄色い針状の結晶が入っているのを「カコクセナイト」といってるんじゃないだろうか。
同じ名前だが、鉱物と宝石で意味するところが違う、ということ。
そうとでも考えないと、カコクセナイトとして出てくる鉱物の説明がつかない。
さらに疑問は「確認をとって」「……であることがわかりました」といってる、このブログの人は、自分でカコクセナイトを調べたんだろうかってこと。
「調べてわかった」みたいなことも書いてあるけど、調べたんだとしたら、ただネットで検索しただけでも単独カコクセナイトは確実にヒットする。
それを見て疑問に思わなかったのかね?
いしころ太郎は、大いに疑問だ。
だから、「アメジストに……」というカコクセナイトは、宝石関係の言い方だ」と自分を納得させようとしてるわけなんだけどさ。
話の中には堀センセの名前も出てきた。
ちょこっと裏話しておくと、天下のホリミネラロジーも、水晶の中のゲーサイトとルチルを間違えたことがある。
ゲーサイトとレピドクロサイトは、見た目だけじゃ区別できないと聞いたこともある。
「鑑別でこういう結果出ました」というのをかなり根拠にしてるけど、見るからに同じ石(ビーズ)が、別々の店で別々に鑑別に出した結果として、違う名前で売られていたこともある。
鑑別も、必ずしも万能じゃない。
あー、こんなこと書いて、スーパーセブンが存在しないなんてのはガゼだ、と対抗するつもりはないよ。
いしころ太郎も、七つそろったスーパーセブンなんて実はないんじゃないかと思ってるし。
でもさ、いかないしころ太郎でも、鑑別で「スーパーセブンでした」という結果が出るとは思わないし、それを根拠にしようとは思わない。
畑違いなんだから。
何より誤解してると思うのが、
「ヒーリングストーンとしての側面を持っている」という一文だ。
そういう側面があるんじゃなくて、スーパーセブンはヒーリングストーンそのものだろ?
イメージとして扱うべきものなんだよ。
ヒーリングストーンの側面と鉱物の側面があるとしたら、ヒーリング面の方がメインだ。間違いなく。
だから、本来はメロディーさんがスーパーセブンについて言っていること、直接言ったことにフォーカスして、まずはそこを検証することから始めた方が良かったと思う。
情報操作云々といってるが、名付け親であるメロディーさんの言ってることメインに据えない限り、業者が拡大解釈していい加減な売り方をしていることに文句を言っても、スーパーセブンそのものの存在には手が付けられない。
業者のいい加減な商売と、スーパーセブンが存在するしないは別問題だ。
ためしに、メロディーさんのセミナーを開いたウォーターホィール社(日本)にも聞いてみるといい。
「スーパーセブンは本当に存在するのか」と。
鑑別結果を引き合いに出すのなら、本当はメロディさん自身の見解も出さなきゃ、バランスがとれないんじゃないの?