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自民総裁選:午後に「福田総裁」選出 地方票でも優位
最後の街頭演説で支持を求める福田康夫元官房長官=東京都千代田区有楽町で22日午後5時7分、平田明浩撮影
最後の街頭演説を行い、支持を求める麻生太郎幹事長=東京都新宿区のJR新宿駅前で22日午後4時15分、撮影

 福田康夫元官房長官(71)と麻生太郎幹事長(67)の一騎打ちとなった自民党総裁選は、23日の党両院議員総会で党所属国会議員と各都道府県連代表者による投票を行う。8派の支持を得た福田氏が国会議員票だけでなく、29都道府県連の予備選の開票作業が22日に行われた地方票でも優位な情勢となっており、大差で麻生氏を破り、安倍晋三首相の後継となる第22代総裁に選出される。25日に国会の首相指名選挙で新首相に選出される。福田氏は新総裁に選ばれた後、党役員人事、閣僚などの人事に着手、新政権の陣容を固める。臨時国会のさ中での政権交代であることから、安倍改造内閣の閣僚の大枠は維持される方向だ。

 23日の両院議員総会は、午後2時から党本部で行われる。党所属国会議員(衆院304人、参院83人の計387人)が各1票、47の各都道府県連代表が各3票(計141票)をそれぞれ無記名で投じ、計528票のうち有効投票総数の過半数を獲得した候補が新総裁に選出される。午後3時過ぎには「福田新総裁」が誕生する見通し。任期は09年9月まで。

 福田、麻生両氏は22日昼、仙台市でそろって演説した後、帰京。福田氏は有楽町、麻生氏は新宿で、それぞれ個別に街頭演説に立ち、15日にスタートした選挙戦を締めくくった。

 選挙戦を終始優位に進めてきた福田氏は、国民の年金不信に触れ「自民党の責任は極めて大きい」と陳謝。「今の自民党は背水の陣だ。ひとつ間違えば党の将来はなくなる」と訴えた。「(国民と)一緒に努力しなければ、国の将来もない。皆さんの気持ちを束ねて国政でリードする役割を担っていきたい」とも力説した。

 一方、国会議員の支持で劣勢に立つ麻生氏は「永田町ではいま一つ評判が良くないが、(地方遊説では)どこでも熱烈に歓迎してもらった」と指摘。街頭演説の反応で福田氏をしのぐことを意識し「皆さんの熱気が、自民党国会議員の気持ちに必ず通じる」と声を張り上げた。

 福田氏は麻生派を除く党内8派閥の支持を取り付け国会議員票で大きく優位に立つ。地方票も順調に票を上積みしており、優位は動かない情勢。一方の麻生氏は、東京など大都市圏を中心に党員投票で福田氏を上回るなど善戦しているが、国会議員票での劣勢を覆すことは困難な情勢だ。【尾中香尚里】

毎日新聞 2007年9月23日 0時35分 (最終更新時間 9月23日 0時44分)

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