ジョージィの現状

あなたは漫画「ジョージィ!」をご存知ですか?
いがらしゆみこ先生のもうひとつの代表作と言われているもので
「レディージョージィ」の名前でアニメ化され、その名前で覚えていらっしゃる方も多いと思います。
実はこの「ジョージィ!」の原作者、井沢 満先生も水木先生と同様の被害を受けているのです。
ここではそのことについて触れることにします。

<井沢先生について>

井沢先生は、「外科医 有森冴子」「同窓会」「夜に抱かれて」など、多数の作品においてヒットを飛ばした脚本家です。
井沢先生は「ジョージィ!」(週刊少女コミック1982年第17号より連載)の原作者として、いがらしさんとコンビを組みました。
「ジョージィ!」はその後、アニメ化(東京ムービー製作・テレビ朝日放映)もされ、「キャンディ・キャンディ」に続くヒットとなりました

<井沢先生がうけた被害>

井沢先生がいがらしさんに「だまされていた」と気づいたのは、1999年のことでした。
最初は井沢先生もいがらしさんを信じていたので「何かの間違いだろう」と思っていましたが、
キャンディの違法グッズが大量に販売されていた事実を知り、
不信を抱いて調べたところ、以下の侵害の事実が現れ始めました。     

被害の数々
フジサンケイアドワークを通じて
CDロム画集、絵葉書が制作・発売
される!

これにより侵害が発覚しました。
井沢先生はこのグッズの存在を知らず、まるC表示も井沢先生の名ははずされていました。
(椿山壮での「いがらしゆみこを囲む会」でもこれらの絵葉書は発売されました)
井沢先生はこの事件が
フジサンケイアドワークといがらしさんが結託して行われた、
「意図的で悪質な著作権侵害である」と受け止めているようです。
スカイパーフェクTV・BS2での
ジョージィの無断オンエア
および、海外での無断放映

これも、井沢先生には知らされず行われたことで、「ジョージィ(アニメタイトル:レディ ジョージィ)」の
オンエアをされていることを人づてに聞いた井沢先生が、驚いていがらし先生に問い合わせたところ
「私も知らない、父がぼけて井沢さんにも知らせるのを忘れたのかしら」という答えが返ってきました。
また、無断オンエアは国内だけでなく、海外でもなされていて(ドイツ・フィリピン・スペイン・トルコ・ベルギー)、
国内海外両方とも何の支払いもなされていないようです。

付随:トムスエンターテイメント(旧東京ムービー)について
スカイパーフェクトTV無断オンエア
香港でのVCD無断販売についてもトムスが関わっていると思われます。

井沢先生は、以下の主張をトムスになさいました。
@ 旧東京ムービー(現トムスエンタテインメント)と原作者である井沢との間にはいかなる契約も存在していない
A 従ってムービーは、無い契約を基に私の原作を無断使用していたことになる。
B アイプロ(いがらし氏)との間には契約書が交わされているが、
そこには井沢の委任状が添付されるべき一箇条が明記されている。
しかるに、委任状は添付されていない。
C 従って、委任状のない契約書自体が法的に無効であり、
ムービーは無効な契約書を基礎に原作者に無断のビジネスを行って来たことになる。

しかし、これに対するトムスの返事は
「当社はきちんとしてきた。いがらし氏と井沢の問題なのであるから、そちらで解決してくれ」というものでした。
しかも、代理人である水木先生に「そんなにガタガタいうなら、ジョージィは、もう棄てる」ということを言ったそうです。
基本的に認めてはならない契約書に基づいたビジネスを、行っていたことに対する責任は棚に上げて、トムスは
「自分たちはちゃんとしてきた」「いがらしさんと井沢さんの問題」と言い張っています。
ジョージィを使った絵画の
展示販売会

フジサンケイアドワークと株式会社ひまわり主催の展示販売が、
(各地で行われているいがらしゆみこ展などにて…新作書き下ろし原画も含む)
井沢先生にはなんの挨拶もなく行われ続けています。
絵画の展示販売に関して、事前に原作者へ通知するという取り決めが、
日本脚本家連盟といがらしさん側で交わされましたが、
井沢先生には1度の通知もないままでした。
そのことで井沢先生が抗議すると「展示のみで販売はしていない」という返事が返ってきました。
しかし実際には売却済みの札が貼られていたり、高価格でローンまでくまれていました。
井沢先生が再抗議しても、いがらしさんは無視を続けました。
ジョージィ翻訳版の販売

いがらしさんは井沢先生に無断で、イタリア・インドネシア・韓国で「ジョージィ!」の翻訳版を出し、
それらは各国で販売されています。
この件は中央公論社が謝罪に現れ、過去にさかのぼる印税を支払うということになりました。
(実際に支払われたかどうかは不明)
しかし、問題はいがらしさんの無断出版・印税着服にあるので、井沢先生は釈然としないものを感じているようです。
今後は?

裁判に踏み切るということは、相当な覚悟が要ることです。
膨大な時間とエネルギーが消耗されます。
また、井沢先生は物を書くというメンタルな仕事をしているので、
精神的損傷は暮らしに事欠くほど仕事に影響が出るかもしれません。
そのために、井沢先生はいままで提訴することをためらっていました。
しかし、今後の成り行きによっては、覚悟はできているとのことです。

私達はこのコンテンツを作るに当たって
水木先生の掲示板での井沢先生のご発言を参考にさせていただきました。
何か、受け取り違いや間違っているところがあればご指摘下さるとありがたいです。
井沢先生のコメントおよび陳述書はこちらにありますのでご参照下さい。



また、キャンディキャンディ虐待問題というサイトで、
井沢先生の被害についてとても詳しくレポートされています。
(なんと!井沢先生へ20の質問のコーナーもあるんですよ)
とてもわかりやすくまとめてありますので、詳しくはそちらをご覧下さい。