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「キャッツ」8日で1000公演 劇団四季、同一劇場ロングラン定着
FujiSankei Business i. 2007/9/6

「キャッツ」の舞台(撮影・下坂敦俊)
「キャッツ」の舞台(撮影・下坂敦俊)
 
 ■「専用」の強みリアルさ追求

 劇団四季(横浜市青葉区)のミュージカル「キャッツ」が8日、東京・大崎の専用劇場「キャッツ・シアター」で通算1000回目の公演を迎える。同一劇場での連続ロングラン(長期公演)記録は、同社が東京・浜松町に持つ専用常設劇場「四季劇場〔春〕」で公演中の「ライオンキング」3046回(8日付)に次いで2番目。演劇市場に、次々ロングランを定着させる四季の手腕とは。

 ≪全国に9カ所常設≫    

 「キャッツの強みは、専用劇場の仕掛けとソフト力」と説明するのは、劇団四季の吉田智誉樹(ちよき)広報部長。

 現在公演中の「キャッツ」は2004年11月11日、総工費約6億円をかけて完成させた「キャッツ・シアター」のオープンとともに幕を開けた。

 敷地面積3389平方メートル、地上2階建てで客席数は約1200。舞台から2階最後列まで約16・5メートルと比較的近い距離感が、舞台と客席との濃密な空間を実現させている。

 劇の設定は都会のゴミ捨て場。そのため、劇場に入ると、実物の何倍ものゴミのモニュメントがあり、猫の世界に舞い込んだような錯覚に陥る。

 キャッツは国内の演劇界で初めて、ロングランを根付かせた作品。四季は1983年11月11日、東京・西新宿に専用劇場を建設してキャッツを開幕して以降、大阪、名古屋など8都市に専用劇場を設け公演してきた。それまで、約1カ月ずつ公演主が交代して劇場を使用していた国内の興行形態を大きく変えたといえる。現在、四季の常設劇場は全国に9カ所設置されている。

 ≪「ライオン」3000回超≫

 ソフト面では、専用劇場のため大規模な舞台装置や演出が可能になった。初代キャッツに対し、現在公演中のキャッツは、演出や振り付け、衣装など300カ所以上をリニューアル。猫らしく4つ足で歩く姿勢が多くなるなど、よりリアルな演技を追求している。公演中のキャッツの総入場者数は約120万人(入場率約94・0%)となった。

 「四季劇場〔春〕」で公演中の「ライオンキング」は、98年12月20日から07年9月8日で3046回を数える。

 専用劇場の強みとソフト力でミュージカルを提供する四季。その取り組みは、日本でのミュージカル公演を定着させたといえる。(堀口葉子)
 

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