京都放送局

2007年9月30日 12時4分更新

妊婦救急搬送まとめ


京都府内の妊婦の救急搬送について京都府が過去3年間にさかのぼって調査した結果、ほとんどが1度で搬送先の病院が決まっていたものの、搬送までに1時間近くかかったケースもあったことが分かりました。

これは、奈良県で救急要請した妊娠中の女性が搬送先の病院が見つからず死産した問題をうけ、京都府の消防室が平成16年から18年までの3年間について搬送状況を調べたものです。
その結果、妊婦や生後14日までの新生児の搬送数は、あわせて2062件で、1度目の連絡で搬送先の病院が決まらなかったケースが73件ありました。
このうち受け入れを4回断らせたケースが3件、5回断られたケースが1件あり、最も時間がかかった時には、搬送までに54分かかっていたということです。
京都府で断られた理由について調べたところ、高度な医療が必要で処置が難しかったという回答が最も多く、次いで診療所などで医師が不在だった回答も寄せられています。
搬送の遅れによって死産にいたったケースはないと言うことです。京都府消防室は、「搬送は、比較的上手く行っていると思うが、今後も問題がないよう医療機関との連携を深めていきたい」と話しています。