栗原健太隠し子騒動

講談社「週間現代」2005年5月7・14日号186ページより引用

「私と子供に謝罪して」広島カープの「大砲」に隠し子騒動

広島カープの若き「大砲」栗原健太(23歳)に、隠し子がいるという。
「男の子です。昨年10月に生まれました。
 私と彼の子供です。私は6年間以上、栗原君一筋で生きてきました。
 彼には、私がどれだけ傷ついたか知ってほしい。
 手をついて『申し訳なかった』と、心から謝ってほしい。
 そんな思いから今回取材を受けました」

我が子を抱きながら本誌記者に告白するのは、山形県在住のA子さん(24歳)だ。
彼女は、昨年2月まで栗原とお互いの親公認の交際を続けていた。
「知り合ったのは'97年の11月です。
 友だちの男の子が、栗原君に私のポケベル番号を教えたのがきっかけです。
 メール交換するうちに、交際が始まりました。」

栗原は日大山形高校出身、'99年にドラフト3位指名で広島に入団した。
'03年に、ウェスタンリーグのホームラン王のタイトルを獲得。
昨年は1軍で90試合に出場し、打率.267、11本塁打の成績を残している。
昨年秋に痛めた左太ももが万全でないため現在は二軍で調整中だが、
長打力が魅力の「将来の4番候補」だ。

A子さんが続ける。
「私は高校卒業後、地元の短大に進学しました。
 栗原君はプロ入りするのがわかっていたので、
 会えなくなるんじゃないかと不安でした。
 でもドラフト前に『いくら遠くの球団に入っても、将来結婚するから心配するな』
 と言ってくれたんです。
 その年のクリスマスには、指輪の交換もしました。
 私は婚約の代わりと思いました。」

栗原が広島に入団してからも、交際は順調に続いた。
「一年に3〜4回は、私が広島に行きました。
 二軍の寮の窓から忍び込み、彼を一緒に夜を過ごしたこともあります。
 『早く結婚したい』と打ち明けると、
 彼は『ボクも早くしたいけど、一軍に上がるまでは我慢してくれ』と言っていましたね。
 私は短大を卒業して、東京の企業に就職しました。
 上京すれば、会えるチャンスが増えると思ったからです。
 彼が試合で東京に来たときは、よく私のアパートに寄ってくれました。
 シーズンオフは、同棲状態でしたね」

雲行きが怪しくなったのは、'03年の7月だ。
「突然、電話で『気になる娘がおる。広島市民球場のホームランガールなんだ』と言われたんです。
 ショックでした。2〜3時間は話し合ったと思います。
 結局『やっぱりお前と付き合う』の一言で、ホッとしました。
 でも、栗原君の態度はよそよそしくなっていきました。
 11月に広島に行くと、
 『せっかくだけど帰ってくれ。オフも野球に専念したい』と冷たく言うんです。
 彼の負担になりたくなかったから、渋々東京に帰りました。」

A子さんが次に栗原と会えたのは、昨年の1月だ。
「『どうして連絡くれないの?』と聞くと、
 『一人で野球を考えたかったんだ』と言っていました。
 私が『会えないのは辛いから、広島に引っ越すね』と続けると、
 彼も『わかった』と答えてくれました。」

A子さんは3月いっぱいで退職することを勤め先に伝え、広島に引っ越す準備を始めた。
妊娠がわかったのは、2月のことだ。
「栗原君とは結婚するつもりだったので、避妊はしていませんでした。
 彼に電話すると、『えっ、急すぎるなぁ』と驚いていました。
 その後、経過を伝えようとしても電話に出てくれなくなりました。
 やっとつながると『好きな娘ができた』と言うんです。
 『ホームランガールの娘?』と聞くと、彼は認めました。
 '03年の夏からつき合っていると言うんです。
 『切れたって言ったじゃない。子供の心臓は動いてるのよ。父親としてどうするつもり?』
 と責めても反応がありませんでした。」

しばらく音信不通が続き、3月にA子さんが電話で栗原から受けた言葉は衝撃だった。
「『堕ろせよ。みんな堕ろしてるんだからいいじゃん』。
 信じられません。
 私は『エコーで子供の姿を見ているし、簡単に堕ろせない。』と言いました。
 3月28日には、新宿のプリンスホテルでお互いの家族が集まり話し合いをしたんです。
 でも、栗原君からは何の言葉もなくプイッと横を向いたままで、進展はありませんでした。」

その後、まったく連絡がとれなくなった。
4月15日、栗原は弁護士を立て内容証明をA子さんに送りつけてくる。
「唖然としました。
 『中絶したほうがいい。どうしても生むなら養育費は出す』
 といった内容のことが書かれていたんです。
 そんな『通告書』を6年以上つき合った男性から一方的にもらい、
 食事もノドを通らなくなりました。」

栗原が、元ホームランガールと入籍したのは12月だ。
今年7月には出産予定の「できちゃった婚」だという。
本誌は広島球団を通じて栗原に取材を申し込んだが、何の回答も得られなかった。

結婚問題に詳しい山口宏弁護士が話す。
「口約束でも婚約を反故にすれば、契約不履行になります。
 生まれてきた子供の養育費も払わなければいけません。
 A子さんの話が本当なら、
 栗原選手は200万〜300万円の謝罪金と、月に30万円ほどの養育費を払う義務がある。」

A子さんが訴える。
「養育費の件は私も代理人を立てて調停を続けています。
 まずは栗原君に謝ってもらいたい。あまりにも誠意がなさすぎます。
 私は栗原君を絶対に許しません。」

栗原はA子さんの言葉をどう受け止めるのか。

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