2007/09/29(土) 09:28:43 [中国の安全な品々]
相次ぐ「うなぎ」「しじみ」「米」の摘発 
「産地偽装」にご用心! 
ウナギ偽装 宮崎県が厳重注意 
 ウナギの産地偽装問題で、宮崎県の立ち入り調査を受けた宮崎市内のウナギ卸売業者2社が、東国原英夫知事のイラスト入りシールを偽装ウナギと一緒に県外の加工業者に渡していたことが28日、分かった。知事人気に便乗した手口とみて、県はさらに調査を進める方針。県は同日、2社の経営者らに厳重注意した。 
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 県によると、産地偽装していた同市橘通東4丁目の原田穂積商店(原田美千子社長)と同市佐土原町の石橋淡水(石橋不二子社長)の2社は2005年11月から今年7月までに台湾や中国から輸入したウナギ計約1780トンのうち、1309トンを「宮崎産」「国産」として県外の5業者に販売。偽の産地証明書を添付するなどしていた。 
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 さらに2社は、知事のイラスト入りシールの管理会社「びっきょ」(宮崎市)と使用契約を結び、シールを作製し加工業者に渡していたという。西日本新聞9月29日付記事より参照のため引用/写真は「安売りのあさり」(博士弟提供) 
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産地偽装にご用心 
 土用は過ぎたとはいえ、通年の食材として定着しつつある「うなぎ」は、スーパーや食品売り場(デパート)の「定番」として並ぶようになった。先に問題が指摘された「中国産」と“国内産”の「うなぎ」は、表示を明確に分けて売り場に並べられる傾向にある。これは利用者にとって有り難いことだが、しかし、「産地偽装」が新たに問題化しつつある。 
 この宮崎県の2業者による「産地偽装」については、産経新聞(イザ)がいち早く報道し、2業者が「台湾から輸入したウナギを国内産に偽装」と指摘していた。だが、表題記事の指摘によれば、やはり「中国産」が混入して様子が読み取れる。さらに、露呈した2業者はおよそ「氷山の一角」であり、こうした「産地偽装」は全国の随所で行われているのではないか、との疑いも生じて来る。 
 たとえば、神奈川県内でのことだが、表題記事で問題となっている「宮崎産」も含め、店頭で「静岡産」「愛知産」と表示されている「うなぎの蒲焼」「白焼き」の類は多い。それほど沢山生産できるのか、と利用者に疑念が生じるほど大量に、しかも、大半の店舗に並んでいる。今夏から「食品」の産地表示と実際の生産量、業者の分布を調査している筆者の弟が、大手スーパーや食品チェーンの担当者に対し、まめに取材を申し入れてはいる。 
 だが、産地と業者について、明確にルートを示す回答を寄こした店舗は、これまでにわずか2ヶ所とのことだ。大半は、「大丈夫です、愛知県産とのことです」といった表面的な回答か、または、警戒してか、「詳しいご質問には回答しかねる」「そこまで(業者や入荷ルートについて)まではお答えしかねる、と上司から言われた」。はては、「企業秘密なので、そこまでお知らせできない」との回答もあったそうだ。弟は、農水省のGメンと疑われたのかもしれない。これらの結果については、NPO新聞に寄稿するとのことだ。楽しみである。 
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「しじみ」も「米」も偽装にご用心 
 「うなぎ」の「静岡産」「愛知産」と同様に、「しじみ」の「茨城産」や「米」の「魚沼産こしひかり」もよく知られた「ブランド」である。品質が良い分、他より高値が付いても「売れる」。それが「ブランド」の利点でもある。 
 だが、そこへ衝け込むかのような「安価な混ぜ物」や産地偽装も少なくないようだ。中国産の「しじみ」を「茨城産」と偽装した18業者が処分された報道やブレンド米と称して別産地の米や古米を混ぜて出荷していた2業者に改善命令といった報道が相次いでいる。 
 見分け方のご参考になるかもしれないので記す。「しじみ」については、大量に店舗に並び、しかし、さほど売れず、午後や夕刻近くになると半値が付くような類は、たとえ「国内産表示(例、茨城産)」であっても、先ず、「中国産」と疑った方がよい。浅い水槽に水面に「油」らしきものが浮かぶ。鼻を近づけると臭い。そのような現象が観られれば、「中国産」と疑ってよい(弟談)とのことだ。 
 一方、「米」の産地表示に「ブレンド」が付加されているものは、先ず用心した方が良い。たとえば、「魚沼産こしひかり」の表示に「新米ブレンド」「産地ブレンド」といった表示があれば、他の米に真正の「魚沼産こしひかり」を少々混入した程度の製品の可能性がある、と疑って良い(同)。 
 また、「ブレンド米」表示が無い場合も、購入時には、米袋の裏側をしっかり観る。たとえば、「魚沼産」といえば新潟県である。出荷業者の連絡先が新潟県では無いケースが多い。電突までしないとしても、何故、「魚沼産」なのに、神奈川県の業者なのか、と店員さんに尋ねる。こうした利用者の「厳しさ」を示して良い時候となった。 
 騙されない利用者。うるさい利用者がどんどん増える。これが市場から「業者の偽装」を駆逐し、ひいては「中国産」の偽装輸入の根絶につながる。せちがらい話で恐縮だが、興味深い報道に関する小考報告とする。 
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■ 関連記事:
・ 「中国食材不買」ステッカー 
・ 「中国製」の塩は大丈夫? 
・ 冷凍食品は大丈夫?
・ うなぎの話
・ うなぎの話 2
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【筆者記】 
 食材は口から身体に入るもので、健康に直接関係する事項である。より高い安全性を求めるゆえに、利用者はむしろ「うるさく」あるべきだ。本来ならば、摘発が続いている食材偽装は犯罪である。業者の出自や国籍を調べて開示すべき事件が多い。だが、ここでも、個人情報保護法の障壁があるそうだ。だが、偽装犯罪の傾向を示す「統計」として周知することは可能ではないか、とは筆者の弟の見解である。さて。 
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2007/05/18 00:00 設置
Author:博士の独り言
 いかなる組織、団体とも無縁の日本人発行のメルマガ、およびブログです。初期のように、プロフィールと写真を掲載すべきと考えておりましたが、迫る身の危険回避の意味からも自重すべし、との筆者をよく知る友人らの制止により、現在は「博士の独り言」として活動しています。活動自体も全く無収入です。