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【社会】

55%が外科医不足 国立病院、厳しい勤務で

2007年9月30日 16時45分

 国立病院機構病院(旧国立病院)で手術を担当する外科医を対象にした共同通信のアンケートで、「外科医が不足している」との回答が55%に達した。「将来不足が予想される」も併せると83%に上り、「不足していない」は17%だった。

 不足の理由としては、労働条件の厳しさが最も多く、不足の影響として地域格差の拡大や外科治療の水準の低下を懸念する声が目立った。医師不足が産科や小児科だけでなく外科にも広がっていることを示した形で、医師確保に向けた抜本的対策があらためて求められそうだ。

 アンケートは8月から9月にかけて、独立行政法人・国立病院機構の一般外科や消化器外科、呼吸器外科など外科がある(整形外科を除く)122病院の外科責任者を対象に実施、64病院から回答を得た。

 その結果、外科医が「不足している」は35病院。「将来(1−10年後)不足する」が18病院、「不足していない」は11病院だけだった。

(共同)
 

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