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伊那市長谷の伊那里診療所が休診 男性医師体調崩し

9月30日(日)

 伊那市長谷市野瀬にある伊那里診療所が、男性医師(78)の病気入院に伴い休診となっている。市は約3キロ離れた美和診療所まで福祉バスを走らせて対応しているものの、旧長谷村南部の住民たちは伊那里診療所が再開できるのか不安を募らせている。

 28日夜の長谷地域協議会で市が報告した。この男性医師が体調を崩したことにより8月10日から休診している。男性医師の負担にならないよう、市は11月から電気などを止める「休止」扱いにすると説明した。

 伊那里診療所には市野瀬、中尾、杉島、浦の計4地区から1日10人ほどが診察を受けていた。住民たちは現在、福祉バスで美和診療所まで通院している。

 協議会の委員からは「伊那里診療所は休日も診てくれた。美和診療所の対応はどうか」との質問があった。市側は「今以上の対応は難しい。現在も日曜祝日や夜間も救急には対応している」とした。

 男性医師は長年、伊那里診療所に勤務。住民の信頼も厚いという。宮下市蔵・長谷総合支所長は取材に対して、「男性医師の復帰を願っている。だが、無理な場合は、別の医師を探す検討をしたい」としている。