児玉小枝さん著者『どうぶつたちへのレクイエム』『どうぶつたちに、ありがとう』(日本出版社)の二冊をご紹介します。 読みながら涙が止まりませんでした。 これは最高の道徳の教本です。この二冊に、人間にとって最も大切なもの… 人間の在るべき姿とは…という大切な教えが読み取れます。 『どうぶつたちのレクイエム』は、人間に捨てられ、 動物収容施設で命を絶たれた動物たちの悲惨な現状を、 多数の写真と簡潔な文章で訴えています。 ページをめくる度に、まるで収容施設にいるかの如く、 心は重くなり、胸が痛みます。 私は、残酷な現実から目を逸らし耳を塞ぐ日本社会の体質に、 以前から違和感を持っていました。ですから、 この現実は直視するべき重大な問題であることを、 声を大にして言いたいのです。 人間の犠牲になった無垢な動物たちの姿を… 苦しみを…しっかり見て頂きたい。 本の中に印象的な内容があります。 (ガンジーが、こんな言葉を遺しています。 「国家の偉大さや道徳的水準は、その国で動物たちがどのように 扱われているかによって判断することができる」。) 正にその通りだと思います。 安易に動物を飼う前に、無責任な人間に飼われた動物たちの犠牲が、 どれほど大きなものか…想像してほしい。 もし、想像に及ばないなら、この本を必ず読んでほしいのです。 パリス・ヒルトン?(間違ってたらゴメンナサイ)なる人物が、 飼っている犬を飽きたらチェンジする…という話しを耳にしましたが、 その犬たちの行方は如何に? 命あるものもファッションの一部というのでしょうか? セレブとはそんなものでしょうか?道徳的水準イコール品位… それを無くして何がセレブでしょう? そんな彼女をファッションリーダーだのと 持ち上げるマスコミや企業にも怒りを感じます。 そして、形ばかりに振り回されてワーキャー 騒いでるお粗末な女たちにも呆れます。 ?????????私には理解出来ないことだらけ! さて、落ち着いて、本の話しに戻ります。 『どうぶつたちに、ありがとう』は、阪神淡路大震災で住む家を失い、 公園でテント生活を続けるおばちゃんと13匹の犬猫たちの暮らしを 綴った感動のフォトストーリーです。 仮設住宅に入るという選択をせず、 大切なものを守り続けたある家族の生き様を通して、 大災害に遭った時、愛するペットをどう守るか、 ということを考えさせられる一冊です。 厳しい避難生活の中で、人と動物との温かい愛が溢れています。 こんな言葉が印象的です。 (動物たちが私たち人間に与えてくれるもの… 純粋な愛情、無垢な信頼、心からの安らぎ、 ‘今’を生きる知恵、そして前向きに生きる勇気…。) 子供にも読めるようにルビがふってありますし、 活字が億劫という人でも、数十分で読めるので、 是非一人でも多くの方の手に渡ってほしいと願っています。 最後に…著者の児玉さんは、目を覆いたくなる現実を直視して取材され、 どれほど辛いお気持ちだったことでしょう。 愛と勇気と大義と情熱を持って、この過酷な取材に臨まれたことを、 心から尊敬致します。 素晴らしい本を出版して下さってありがとうございます! |
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内 容 | ニックネーム/日時 |
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無責任に動物を飼っている人達が多い中で彩さんの感性は彼等の発する声無き声を捉えられているようで感心しております★ |
北極熊 2006/10/17 15:59 |
初めまして。いつもブログを見せて頂いております。彩さんの大ファンなのです!同じ年なのですが、彩さんを見てると奮い立たされるような思いになれます(^^)本当に素敵です!私は、愛護センターの子達を期限内に里親探しする活動をしております。この活動をするようになったのも、児玉様のHPを知り、本を読み、そして一人でレクイエムのパネル展をして今に至ります。処分される実態を知った時は本当に衝撃的でした。悔しく辛く…何処に持っていけばよいのか分からない激しい感情を抱きました。それが、一年前です。この本は近くの図書館・小中学校・児童館などに全て持っていきました。本当に!一人でも多くの方に知って頂きたい!!!愛護センターの子達を里親探すにあたって、ブログも開いております*お忙しいと思いますが、時間がある時にでも覗きにいらしてくださると幸いです。 |
momo 2006/10/17 17:55 |
私の本を通じて、どうぶつたちの声なき声に |
児玉小枝 2006/10/17 22:16 |
彩さまお久しぶりでございます。 |
ryo 2006/10/18 16:40 |
初めまして。彩様には以前、実はサイン会でお会いしたことがあるのですが、今回どうしてもコメントさせて頂きたく、ビックローブで会員登録を済ませた次第です。 |
キャバリア好き 2006/10/18 19:17 |
私も数日前に「どうぶつたちに、ありがとう」を本屋で見かけ、数ページ開いた所で涙がこぼれてきて、すぐに本を置きその場を立ち去ってしまいました。 |
mimichiro 2006/10/20 01:47 |
以前ある民族の生き方を追った番組を見ていた時のことです。ある動物を家畜として管理し、役割を終えたと判断したそのうちの一匹を群れから引き離し、彼らは殺して食しました。しかし彼ら一族に伝わる「苦痛を与えない処分の仕方」や「血一滴無駄にしない」というその思いと行い。機械的に判断するなら残酷になりかねないその情景も、なぜか不自然なひっかかりを感じることなく受け入れられたことを思い出しました。命の殺生はこの世の摂理だと思いますが、しかし今の命の扱われ方、ないがしろにされ続ける姿には、言い様のない不快感と憤りを感じます。食して命の糧とするため、子や仲間を守るために外敵として、それ以外の殺生に正当化の抜け道があるとは思えません。紹介されていたガンジーの言葉に続きがあるなら、それはそのまま人間の人間生命に対する思惟の水準だとも思えてきます。 |
~umit 2006/10/20 22:16 |
前々から彩さんの大ファンで、やはり素晴らしいお方です。私もずっと動物たちに対する、人間の身勝手さに怒りを感じてきました。私も単なる親の七光りでセレブと言われているパリス・ヒルトンがなぜそんなに女性の間で人気になのか分かりません。(すいません、毒舌過ぎまして…)私ももっと発言力ある人間になった時には、動物問題に対して活動していきたいと考えています。本当に彩さんのように、発言力ある方がこんな素晴らしい考えを持って、声高に発言してくれることに、大変喜びを感じています。毎回毎回目を覆いたくなるような動物問題が後を絶ちません。そのたびに私は怒りを感じ、涙が止まりません。人間がそんなに偉いか!?と思ってしまいます。自分の家族であるペットを簡単に捨てるという行為が理解できません。日本でももっときちんとした保護法がなぜできないのか?ブリーダーなども金儲けだけのためならやらないでほしい。資格制度にしてほしいです。お金持ちで、動物好きなら、血統証つきの高価なペットをブランド気分で飼ってないで、沢山の助けを求めている動物たちを救ってほしいものです。 |
トミー 2006/10/21 00:25 |
私も前にネットで動物収容施設で命を絶たれる犬の映像を見ました。今でもはっきりと目に焼きついています・・・ |
ナイル 2006/10/21 01:41 |
ある、サイトで杉本彩さんのコミュから |
hiro1987 2006/10/21 17:12 |
hiro1987様へ |
キャバリア好き 2006/10/21 22:01 |
初めまして。中学2年生のチーって言います。 |
千惟 2006/10/22 18:59 |
キャバリア好き様 |
hiro1987 2006/10/24 08:48 |
皆さんがコメントされているように収容施設で命を絶たれる犬猫たちもほんとうに気の毒ですが、わたしたちの空腹を満たしてくれる食肉も、動物の命が犠牲になった上で生産されているという事もたまには思い起こして欲しいところです。東京ですと品川駅の海側にある食肉市場では1日に牛や馬が350頭以上、豚などの小動物ですと1000頭以上が解体されているようです。屠殺の現場を見たらベジタリアンになってしまうというのはあながち嘘では無いような気が・・・。人間が生きながらえるために悲鳴をあげながら命を捧げている(というか否応無しに命をむし取られている)動物たちへ、つまりは食肉となった動物へ感謝することも大事かと。 |
fabulous life 2006/11/15 01:31 |
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