およそ六年前まで勤務した新見、今月赴任した備前と、地方に身を置くと、その疲弊を肌で実感します。若者の姿は少なく、夜は早く訪れます。商店街に人通りは少なく、市街地には国、県の出先や企業、テナントの撤退跡が見かけられます。戦後の国土政策、経済政策の末路を見るようで寂しい限りです。
近年、地方の活性化はずっと政治の課題でありました。小渕政権時代には商店街などを核に街を再生させる中心市街地活性化法が施行され、小泉政権時代には地方都市再生が進められてきました。
しかし、その成果を実感できる地域は、岡山、広島、香川県内にあるのでしょうか。掛け声とは裏腹に、都市と地方の格差はかつてない速度で拡大し続けました。
福田康夫氏が首相に選ばれました。福田首相には、岡山県選出の国会議員らからも「小泉構造改革の影の部分に光を当ててほしい」といった期待が寄せられています。まさに同感です。
ただ、選挙区こそ地方にあっても、都会育ちの安倍晋三氏がそうであったように、福田首相が地方の悲鳴をどこまで受け止めることができるのか、気がかりです。
国会議員から市町村議まで、議員と名の付く方々には、地方の嘆きを代弁してもらうため、一層奮闘してもらわねばなりません。
福田首相に地方のために尽くしてもらうには、小泉構造改革路線の転換は不可避でしょう。あのニヒルな表情の裏に、どのような地域再生への熱意が潜んでいるのか、見守っていきましょう。
(備前支局・二羽俊次)