西鉄バス事件の加害少年が少年院退院
乗客1人が刺殺され、4人が重軽傷を負った00年の西鉄高速バス乗っ取り事件で、強盗殺人などの非行事実で医療少年院送致となった事件当時17歳の加害男性(22)が1月に仮退院し、保護観察を受けていることが1日、関係者の話で分かった。
観察は3月まで続くとみられ、この間、保護観察官らから社会復帰に向けた指導を受ける。
事件は00年5月3日に発生。佐賀発福岡行きの西鉄高速バスが乗っ取られ、女性客1人が刺殺され乗客4人が重軽傷を負った。加害男性は約15時間後の4日早朝、バスが停車していた広島県内で逮捕された。
佐賀家裁は同年9月の決定で男性の完全な責任能力を認めたが、強いストレス、トラウマ(心的外傷)によって記憶や意識などと行動のつながりが失われる「解離性障害」と認定。「医療的な矯正施設への5年以上の収容が適当」として医療少年院送致とした。
男性は昨年4月、重傷を負った被害者と面会、謝罪したことが分かっている。
[2006/2/1/22:55]
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