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流血のミャンマー ネット駆使し世界へ情報発信

9月28日8時1分配信 産経新聞


 ■軍政の締め付け 市民が風穴

 ついに流血の惨事に発展したミャンマー情勢。しかし、今回の民主化要求デモと1988年のデモとの決定的な違いは、携帯電話やインターネットを通じ、同国内の情勢が逐一、世界に発信されていることだ。かつて西側のラジオ放送が、旧ソ連圏の共産主義体制を崩壊に追い込む一因となったように、ネットを駆使した市民らの情報発信が、やがて軍政そのものに風穴を開けることになるかもしれない。

 英BBC放送のサイトなどによると、ミャンマーの「報道の自由度」は世界168カ国中164位で、インターネットにアクセスできるのは国民の1%以下という。

 しかし、フランス通信(AFP)が伝えたところでは、ミャンマー最大都市のヤンゴンでは26日現在、200前後のインターネットカフェが営業しており、大学生らが携帯電話やデジカメで撮影した写真や映像を送っている。検閲を避けるためヤンゴンだけでなく、中部のマンダレー経由で送られることも。

 英紙デーリー・テレグラフ(電子版)によると、市民は長いリポートを小分けにし、ネット上の「グリーティングカード」を使って送ってくるという。

 こうした情報を受け取りサイトに載せたり、ユーチューブなどへの投稿の手助けをしているのが海外に住む亡命ミャンマー人らだ。彼らの一人がインドで運営するミャンマー情報専門のサイト「Mizzima・News」には、民主化運動指導者のアウン・サン・スー・チーさんが僧侶と対面する写真が掲載された22日、5万件以上のアクセスがあったという。

 また、英BBCによると、ミャンマー生まれでロンドン在住の「Ko Htike」と名乗るブロガーは、ミャンマー国内のさまざまな地域にすむ10人前後の“記者”から送られてくる写真や映像をブログに掲載したところ、ページビューが10倍に増えた。ただ、ここに来て「軍がデモ参加者を弾圧」などといった内容のメールを受け取ることが多い。大抵の場合、軍政側が流す偽メールだという。

 軍政側はさらにヤンゴンなどでインターネットへのアクセスを遮断するなど締め付けを強めているという。ネット上での市民と軍政側との闘いは始まったばかりだ。(佐藤貴生)


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最終更新:9月28日8時1分

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