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2007年9月27日 (木)

ハムとコンサと

知らないということは悲しいこと [名もなきサポーターの戦いの詩]

日刊スポーツのコンサ担当記者のブログからたどり着いた一般人のブログである。あるコンササポがハムを応援できない理由を書いてある。その理由となっている事柄のソースが不明瞭だったりして、私としては素直に受け取れない部分の方が多いのだけど、それが事実だとしたら、多分ハムとコンサ(というかプロ野球とJリーグ)のファンがお互い理解し合えることなんてないだろうし、あったとしても遠い先の話なんだろうなと思った。

私はサッカーそのものが嫌いなわけではない。プロ野球を見る合間にCSのスポーツ中継で海外のサッカーが流れていれば普通に観ていたりもする。私はサッカーではなくJリーグが嫌いなのだ。それはJ発足時の執拗なプロ野球攻撃を未だに忘れられないからだ。

あのJリーグ発足時の、 ファンや関係者、マスコミまで巻き込んだ異様なプロ野球バッシングを私は忘れられない。曰く、「プロ野球の時代は終わった」「企業スポーツは時代に逆行」 「プロ野球選手は不摂生」「野球に熱心なのはアメリカと日本だけ」etc,etc...当時、中日ドラゴンズを割と熱心に応援していた電気老中は実に苦々 しい思いをして屈辱に耐えるしかなかった。

さらに言えば、欧州や南米のサッカーリーグのシーズンが、秋に始まり冬をまたいで春に終わる日程なのに対し、なぜかJは春に始まり秋に終わるという日程を選んだ。これも電気老中には、プロ野球のファンを奪おうとする攻撃にしか思えない。要は、Jリーグは発足当初からプロ野球と共存する気など無く、真っ向から潰し合いを挑んでいたわけだ。

だから、一時の入場券がプラチナチケットと呼ばれるほどの熱狂的なブームが過ぎ去り、観客動員の苦戦やクラブの経営危機が報じられるたびに、「ザマーミロ」的な爽快感を味わった。

そんな私だから、コンサ誕生も最初から全くの他人事だった。応援するつもりなんて最初からカケラほども無かった。むしろ、うっとおしいJクラブが地元に出現したことが迷惑ですらあった。当然、主催試合に出かけたことなど今日に至るまで一度も無い。

野球好きの立場から言わせて貰えば、先に喧嘩を売ってきたのはJリーグの方で、引用元のブログに書かれてあるようなことが事実だったとしても、それは構図としては野球界が過去にサッカー界から売られた喧嘩に逆襲しているだけのことなのだろう。一時の爆発的なブームが去って、やや下火気味になっているJリーグに対し、過去に散々叩かれたプロ野球関係者やファンがここぞとばかりに復讐をしている構図で、それがハムのコンサに対する冷たい態度として具現化したのではないか。

個人的には、ハム関係者も無神経というか思い上がってるなと思うけどね、事実なら。

Jサポの立場ならまた違った見方があるのだろうが、もうここに至ってはどちらが先に手を上げたのかを論じることに意味は無いだろう。機構同士もファン同士も、真っ向から喧嘩してしまった状態で、そう簡単にわだかまりなど消えるはずも無い。この対立構図は、まだしばらく続くだろう。

もちろん、コンサというチームや、純粋にコンサが好きで応援しているファンには何の罪も無い。だからと言って、同じ道民球団だからという理由で過去の屈辱を水に流してコンサも応援できるほど、残念ながら電気老中は人間が出来てないのだった。

我ながら心が狭いとは思うが、どうしようもない。

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コメント

 J発足当時、日程は失敗してるなと思いましたが、内部団結を高めるために外に敵を作るのは戦略の基本で、その意味でプロ野球がターゲットになるのは当然だろう、と考えていました。
 ですので、私は特にサッカーに対して含むものはありません。
 リアルタイムで観ないとさっぱり面白くないサッカーは、スコアである程度試合を追える野球に比べて日本人向きではないと、楽観視していたのもありますが。
 とりあえず「共存できない」って思ってる人は、ファンの間では少数派だと思いますし、思いたい。
 球団がスポーツファンのシェアを奪いあうのは、当然というか健全ですし、そこに煽りがはいるのはアリだと思ってます。ロッテとかがよくやってるみたいな。
 裏で手をまわしてスポンサー脅すとか、スタジアムの手配させないようにするとか、いわゆる陰湿な妨害は問題外ですが、メディアに露出している部分で派手にやりあうのは、エンターテイメントの一環として受け入れる土壌が、ファンの心にもあってほしいなと思います。

投稿 那珂川 | 2007年9月27日 (木) 17時04分

Jのシーズンが春に始まり秋に終わるのは、冬が寒いからです。大雪が降る地帯があるからです。
今でも時々議題に上がりますが、現実問題実施は不可能と言えます。

欧州や南米とは気候が違う日本では、秋-春は今後ありえないと考えます(もし、Jを秋-春にしてしまったら僕はJを見限ります。むしろ、野球の方が秋-春に出来る可能性は高いような気もします)
僕はサッカーと野球と(その他の競技にしても)みんなで協力した方が結果的に自分のところのためになると思うのですが…そこまで視野が広くないのかな。ハムもコンサも。
まあ日本全国見てもそう言うチームは数えるほどですけど。。

投稿 じぇふぁ~そん | 2007年9月28日 (金) 07時47分

>那珂川さん

パイは限られているわけで、市場を奪い合いシノギを削るのは当然ですが、メディアを通してアンチキャンペーンを展開するような当時のJのやり方はやはり私には十分陰湿に感じてしまうんですね。アップルコンピューターがWindowsに対するアンチ広告を流したりとか、ペプシがコカコーラに対してやった同様の広告にも電気老中は嫌悪感を覚えましたから、それと似たような感覚だったのだと思います。

J側がアンチキャンペーンを表立ってはやらなくなった今、今後はパイを奪い合う中で、最終的にはあるバランスの元に落ち着いて共存するのでしょうが、ファン同士の和解は、電気老中のような過去の恨みを持つ人たちの記憶が薄らぐか、世代交代するまでは難しいんじゃないかと思ってます。

野球側にせよサッカー側にせよ、そんなファンが全てじゃないということはわかってるんですが、一部とはいえそれなりの勢力を占めているのも事実ですし。


>じぇふぁ~そん

まあそうなんだろうね。>Jの開催期間
プロ野球潰し以外に理由があるとすればそれくらいだろうとは思ってた。

>僕はサッカーと野球と(その他の競技にしても)みんなで協力した方が結果的に自分のところのためになると思うのですが…そこまで視野が広くないのかな。

つーか最初にJがプロ野球に対し過剰な攻撃的政策をとったのがやはり全ての元凶だったと思う。野球ファンの偏見と言われるかもしれないが。

コンサとハムで考えると、コンサはJクラブでも後発の方だから、クラブ自体にもサポにも、「野球コミュニティを攻撃した」という実績が無い。しかし、北海道はハムの移転以前から巨人ファン王国と言われるくらいには野球ファンの多かった土地柄なわけで、Jによるプロ野球バッシングを鮮明に覚えていて、恨みに近い感情を抱いてる電気老中のような人間はきっと少なくないと思う。そんな人たちがハムの移転後になって、ここぞとばかりに仕返しをする。当然、その対象は一番身近なコンサやそのサポに向けられる。しかし、野球を叩いた覚えの無いコンサ側にしてみれば「謂われなく攻撃された」と思うだろうし、ハムやハムファンを遠ざける動機になる。

上は電気老中の憶測がかなり混じってるけど、「もうどっちが先に手を上げたかを論じても意味が無い」って書いたのはそういう意味なんだよね。試合中の乱闘なんかと一緒で、誰が元凶かわかっていても、それでもお互い納得できないみたいな。

それでも、Jの過剰な敵視政策がなければ、少なくとも今ほど不毛な対立感情は残らなかったろうにと、どうしても思ってしまうね。

投稿 電気老中 | 2007年9月28日 (金) 10時53分

 当初のJの対プロ野球広報を、恨みに思ってる、プロ野球ファンってどのくらいいるんでしょうね?
 私は、ラッシャー木村のマイクパフォーマンス程度にしか気にしてなかったのですが、少数派なのかなあ?

投稿 那珂川 | 2007年9月28日 (金) 13時05分

あの頃は、プロ野球もJリーグも好きだったけど、別にどっちにも何の恨みも辛みもないし、プロ野球潰しだと思った事すら無いかも…。(お目出度いのかな??;)

そもそも好きな人は(自分みたいに)両方観ると思ってた。

地域に密着したチームを応援した事が無いからかな?(だって東京生まれでも、巨人もヤクルトもハムさんも好きになった事無いし…)

投稿 みかげ | 2007年9月28日 (金) 16時07分

記事書いた奴アホか?
お前中卒だろ。被害妄想もいい加減にしろよゴキブリ

投稿 | 2007年9月29日 (土) 22時50分

野球関係者がどれだけサッカー(というか他スポーツ)に対して誹謗抽象するような態度を取ってきたか知らんのかねこの人

投稿 | 2007年9月29日 (土) 22時55分

「生まれつき野球ファン」になるように育てられた連中の思い込みを崩すのは容易ではない。
選択肢が多様化した時代に、やりたいことができる恵まれた国に生まれながら野球に猪突猛進。
野球の話さえすれば仲間外れにならない狂った時代のせいで、コミュニケーション能力は身に付かなかった。
単一の価値観を共有しすぎた大衆(野球ファン)は多面的な思考ができない。きっと一生目を覚ますことはない。
自分の思い込みに普遍的な価値があると信じて疑わない野球脳は不治の病だと考えるべきだろう。

投稿 @@ | 2007年9月29日 (土) 22時55分

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