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【本エントリは表題のネタばれが含まれています】
<トンガリさんより>前略、二階堂様はじめまして。トンガリと申します。
school days最終回についてですが、自分は見ていたときに思わず快哉をあげました。
「言葉よくやった!」と、おもわずTVの前で叫んでました。言葉が、自分を周りから虐めさせる様に仕向け、彼氏を寝取った世界に対しての壮絶な意趣返しは素晴らしかったです。
外道主人公の伊藤誠が死んだことは至極当然の成り行きで、語ることは何もありません。11話までに積み上げられた行為の数々からすれば、視聴者がカタルシスを感じることの出来る必然の結末です。ですが、その後の言葉の行動はとても深い感銘を受けました。
虐めの被害者(言葉)が(間接的ではあるが)虐めの加害者の「世界」へ歯向かうことを表現したという一点において、本作は素晴らしく教条的に良いものだと思います。現実世界を見てみれば、これくらいのいじめなど幾らでもあります。ですが、現実では被害者は常に加害者に負けてしまいます。
世の中、強い奴が正義で被害者を精神的に追い込んで殺しても、たいした罰を受けない。それどころか未成年に至っては、むしろ加害者の方が優遇されているような状況にあります。この作品はそんな嫌な世の風潮を吹き飛ばす、素晴らしいものであったと思います。「目には目を、歯には歯を」「因果応報」「加害者は常に被害者からの報復を恐れよ」「被害者は泣き寝入りをせずに、自ら命を絶つ位ならば加害者の命を絶て」という本作の裏メッセージは、今の世の中にこそ必要だと思いました。
残虐な描写ばかりに話題が行く作品ですが、こういった視点で見ていると実に爽快な気分になります。これだけカタルシスに溢れ、社会にアンチテーゼを投げかけようとした作品もなかなか無いでしょう。確実にアニメ史に残る名作だったと思います。
以上、自分のschool daysに対しての感想でした。二階堂様、今後も健康に気をつけて頑張ってください。乱文乱筆、失礼いたしました。
(コメント)なるほど。そういう見方もあるのですね。とかく残酷ばかりに目が行って、なんでも規制するような世の中は私も真っ平ごめんです。私も子供に対しては、大人になるまですべてにふたをするよりも、すべてを教え込むほうが、大人になってからのトラブルは少ないと思っています。とかく性教育のような生々しいことばかりを教えるのではなく、こういう心の動きというか、人間の心理を教えていくことが大事だと思います。大人になって無用なトラブルに合うよりもいいでしょう。