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【社会】

都内の総合病院全科休止へ 医師確保困難で

2007年9月29日 10時24分

 東京都北区の総合病院「東十条病院」(馬場操院長)が、医師の確保ができなくなったとして、10月末で全診療科の診察を休止することが29日、分かった。同病院は今月27日から、新規の患者や救急搬送の受け入れを停止している。現在入院中の患者約60人も別の病院に転院してもらう。

 医師不足による休診・閉院は地方で深刻化しているが、都内で総合病院が一度に全科を休診するのは異例。

 同病院によると、30人の常勤医で運営していたが、このうち28人が日本大からの派遣だった。6月に日大から大学病院の医師が足りないため派遣を中止すると打診があり、来年3月までに計18人が順次退職することになった。

 新たな医師を確保しようとしたが見つからなかったという。

 同病院は16の診療科があり、病床数は350床。災害拠点病院として都から指定を受けている。

(共同)
 

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