東十条病院、10月末で全科休診
東京都北区の総合病院「東十条病院」(馬場操院長)が医師不足を理由に、9月27日から新規の患者や救急患者の受け入れを停止していることが29日、分かった。同病院は10月31日で全科の診察を休止する。同病院は常勤医30人のうち28人が日本大からの派遣医師だが、同大から医師引き揚げの申し出があり、医師の確保が困難になったという。
医師不足による休診・閉院は地方で深刻化しているが、都内で総合病院が一度に全科を休診するのは異例。
同病院によると、6月下旬ごろ、「大学病院でも医師が足りないので派遣医師を引き揚げたい」と申し出があり、9月末で8人が退職、3月までにさらに10人が順次退職することが決まった。
同病院では今後、入院患者約60人に転院してもらうほか、すでに通院している患者約500人にはほかの病院を紹介していく。
同病院は16の診療科があり、病床数は350床。災害拠点病院として都から指定を受けている。
(2007/09/29 10:49)