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シャツの下のシャツ論争、下着を着用しないこだわり派は4人に1人

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 関東ではワイシャツ(ホワイトシャツが訛ったものなので、Yシャツという表記は間違い)、関西ではカッターシャツと呼ばれることが多いビジネスシャツ。英語ではドレスシャツといいますが、シャツの下にもうひとつのシャツである肌着を着る着ないが、夏になれば必ずといっていいほど話題になります。そこで、 Elasticでアンケートをとってみたところ、次のような結果となりました。

■ビジネスシャツの下に下着を着ますか?

・着用する  325票 (75%)
・着用しない 106票 (25%)

 やはり、下着を着用するのが多数派のようですが、下着を着用しないこだわり派も4人に1人います。せっかくなので、アンケートに寄せられたコメントの中からいくつかピックアップしてみたいと思います。


シャツは元々下着であり、下着を着るとシャツの着心地を損なうと私は思っています。それに上質な生地を使ったドレスシャツが直に肌に触れたときのあの何とも言えない肌触りは一度はまると病みつきです。(エンリケさん)


 シャツは「元々下着説」に補足を加えると、シャツはラテン語のtunica(下着)が語源です。シャツの裾が長ったらしい(ラウンドテイル)のは、裾で又の部分をくるむように着用し、パンツの役割も果たしていたからです。

 しかし。「そこまで下着説こだわるのなら、パンツ(トランクス等)をはかずに、シャツで包んだら?」と言われると、何も言い返せなくなってしまうことも。

女性からの意見ですが、ビジネスの現場では絶対に着用してほしいです。汗染み・乳首や胸毛の空けっぷり、本当に見ていてヒヤヒヤします。髭は剃ってくる、とか顔は洗ってくる、と同じレベルのマナーだと思うのですが。(neneさん)


 女性からは「とにかく生理的に不愉快だから下着を着用して欲しい」という意見をよく聞きます。しかし、下着を着用していたとしても、シャツからランニングやTシャツの襟ぐりが透けて見えようものなら、「ツキノワグマ」と揶揄されてしまう時代もあったので、どちらにせよ、女性のチェックは非常に厳しいものがあります。厚手のオックスフォードシャツなら透けにくいので、これを一枚で着るのがベストなのかもしれませんね。

汗で透けたシャツと言っても、どのくらい見えるのでしょうか。そもそも、ジャケットは脱がないのです。だから見えるところはVゾーンのみですよ。(masatoさん)


 下着を着用しない派の多くは、オシャレにこだわりが強い人です。当然、「シャツ=下着」という認識なので、人前で下着一枚になるようなことはしません。つまり、基本的に上着を脱がないので、Vゾーン以外は見えないはずです。そういう人でも、下着着用派は許せないのでしょうか。

この議論も結局はTPOに行き着きます。もはや亜熱帯の湿度の高い日本の夏場に、外回りの営業が「シャツは下着だから」と汗で透けたシャツを着る。これがありかどうかは言わずもがなでしょうね。そもそも気候の違う(特に湿度)諸外国を引き合いに出して、やれこれが正統だあれが正統だと言うのもまた現実に即した議論ではないでしょう。他文化のよい部分を取り入れ日本流にアレンジする。それでよいのではないでしょうか?(ディマコさん)


 外回りは夏でも上着、長袖、ネクタイは必須です。「夏は暑いから」と実用性を重視し、半袖シャツ一枚で営業にいくのは言わずもがなでしょう。気候の違う諸外国を引き合いに出すのはナンセンスだと私も思いますが、スーツの着こなしは日本ではなく欧米がルールです。服装文化を守る(正統な服装をする)のも大切なことなのです。個人的には、実用性や機能性とは縁もゆかりもなさそうなネクタイ(特に夏場)こそ無用と言いたいところですが、ネクタイはれっきとした服装文化なので締めざるを得ないのです。

 TPOを優先しケースバイケースで機能的な服装をするか、服装文化を優先し、正統な服装にこだわるか。どちらの言い分にも一理あるので難しいところです。


 この「シャツの下のシャツ論争」は昔からあるようで、『MR.ハイファッション7号(83年夏号)』のシャツ特集に興味深いことが書いてありました。最後にそれを紹介して終わろうと思います。

じかシャツが流行したのは、元をただせば30年代の映画『或る夜の出来事』から。モーテルの一室に富豪の令嬢をかくまった新聞記者に扮した、あのクラーク・ゲーブルが、ベッドの前でシャツを脱ぐと、肌着なしの裸体だったのだ。シャツの下にはもう1つのシャツを着用するのが常識だった時代には、それは大変な衝撃だったろう。30年代から40年代は映画の黄金時代、ファッションはスクリーンから始まったのだから、当時の観客が受けた影響は現在では想像もつかないほどのもの。その習慣はたちまち世界中に拡がった。しかし実際的には、肌着を着る着ないかは、極めて個人的なことなのだ。


 『或る夜の出来事』の公開後、アメリカ中の下着の売り上げが著しく落ちてしまったほど影響があったそうです。それでも、この時代から肌着を着る着ないは極めて個人的なことのようで、論争が今現在でも続いていることを考えると、「シャツの下のシャツ論争」は永遠に決着がつかないのかもしれませんね。


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