福田首相支部に不適切献金 国契約2社が計210万円2007年09月29日03時08分 福田首相(衆院群馬4区)が代表を務める「自民党群馬県第4選挙区支部」が、福田氏が立候補した03年と05年の衆院選の公示日やその前後に、国の公共事業を受注している群馬県内の清掃会社と建設会社の2社から計210万円の献金を受けていたことが分かった。公職選挙法は、国と契約関係にある企業などが国政選挙に関連した献金をしたり、候補者が献金を受けたりすることを禁じている。 福田氏の事務所は朝日新聞の取材に対し、「誤解を招く可能性なしとしないことを確認した」と回答。2社からの献金を全額返還する手続きをとった。また、「献金をいただいた方の業務内容を確認することは容易ではない」と説明している。 政党支部の政治資金収支報告書によると、同県高崎市の清掃会社は03年10月27日と05年9月1日にそれぞれ100万円を政党支部に献金。同県藤岡市の建設会社は05年8月30日に10万円を寄付していた。03年の衆院選は10月28日、05年は8月30日が公示日だった。選挙のなかった前後の年には両社からの献金は見あたらなかった。 清掃会社は国土交通省から、03年度と05年度に県内の国道清掃業務をそれぞれ1億3000万円と1億4000万円で受注。また、建設会社は同省から、05年3〜11月の工期の国道改良工事を約1億8000万円で受注していた。 清掃会社の代表者は献金の趣旨について「福田先生への通常の応援というつもりだった。法律に対する認識はなく、大丈夫だと思っていた」と説明。建設会社側は「当時の社長が亡くなって詳細は不明だが、法律のことは知らなかったのかもしれない」としている。 PR情報この記事の関連情報社会
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