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地方:兵庫

 
 

猪名川流域に最古の前方後円墳 4世紀初頭の長尾山古墳

 県東部の猪名川流域にある宝塚市山手台東の長尾山古墳が、同流域では最古の4世紀初頭の前方後円墳であることが分かり、発掘調査をしている大阪大学文学研究科考古学研究室が18日、発表した。古墳を取り囲む葺(ふき)石の配列などが、当時の大和政権における巨大古墳と似ており、流域の豪族と大和政権の間に強い結びつきがあったことをうかがわせる。

 今回の発掘は第1次で、今年8月から墳丘7カ所で調査。古墳は全長約38メートル、後円部の直径が約30メートルの前方後円墳であることが判明。円筒埴輪(はにわ)の土台と埴輪の破片約1000点や、受け口状の飾りを持ち、全国でも数例しかない初期の朝顔形埴輪の破片が見つかった。

 古墳は猪名川流域では最古の4世紀初頭の築造とみられる。

 古墳を取り囲む葺石は段状に配列。大和政権の本拠地である大和盆地の巨大古墳に見られる特徴といい、同研究科の福永伸哉教授は「猪名川流域の有力集団が大和政権と政治的関係を取り結ぶようになった経過が明らかになった」とコメントしている。

(2007/09/19 02:53)

 
 
 

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