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手塚治虫「ブラック・ジャック」 制作途中原画写し発見

2007年09月28日

 兵庫県宝塚市の市立手塚治虫記念館は28日、手塚治虫の「ブラック・ジャック」の制作途中の原画のコピーが見つかったと発表した。幻冬舎コミックスの伊藤嘉彦社長(53)が、編集者として初めて担当した記念に自宅で保管していた。漫画原稿は作家の指示の確認などでよくコピーをとるが、新しい指示との混同を避けるため次々廃棄するのが普通で、貴重な資料だという。10月30日まで同館で展示する。

写真制作途中の原稿のコピー=宝塚市立手塚治虫記念館で
写真制作途中の原稿のコピー(左)と実際に掲載された完成原稿=(C)手塚プロダクション

 79年4月に週刊少年チャンピオン(秋田書店)に掲載された第232話「虚像」の原稿のA4判コピー約20枚。下書き後の最初のペン入れで手塚が人物などを描き、背景などを描くアシスタントへの指示が書き込まれている。

 同館は手塚の制作ぶりを紹介する「手塚治虫 原画の秘密展」を開催中で、伊藤社長が「趣旨にあうのでは」と出品を申し出た。12枚を完成原稿と並べて展示する。問い合わせは同館(0797・81・2970)へ。

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