福田首相、テロ特措法について「事実上、延長はなくなった」 新法で対応へ
福田首相は28日、都内での講演で、インド洋での給油活動を継続するためのテロ対策特別措置法について、「事実上、延長はなくなった」とし、新法で対応していく考えを明言した。
福田首相は「10月の中旬以降、2週間でこれ通すのは至難のわざでございます。事実上、延長という、現行法律(テロ特措法)の延長というのは、これは、もうなくなってきたというように考えてよろしいかと思います」と述べ、11月1日で期限が切れるテロ特措法の延長を明確に否定した。
さらに、新法について「もう少しで閣議決定して、国会に提出する段取りになる」とする一方、今の国会の会期延長は不可避との見方を示した。
今後、参議院で民主党が第1党となる「ねじれ国会」の中で、野党側との調整が焦点となるが、福田首相は「いい対案を出してくれれば、取り入れていく姿勢がこれから必要。けんかを売るつもりはさらさらない」と述べ、野党との修正協議にも積極的に応じる姿勢を示した。