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子どもたちの自主的なあそび

応援します
行きたい・見たい・やってみたい!

ちょっと大胆なあそびをしてみよう! 「冒険あそび工房」は、子どもが「やってみたい」と思うことを自分たちで企画して実施する子どもと大人のグループです。さらに今秋、あそび工房の大人だけで組織された「冒険あそび倉庫」も誕生。あそび工房で子どもたちを支援してきたノウハウを生かし、各地で子どもたちの自主的なあそびを応援しようと活動を始めました。これらの活動を通して、子どもたちのあそびについて考えてみませんか。

自分たちで考えて行動する 大人は見守り、サポートする

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「自分たちで何を作るかを考えて料理を作りたい」「ガラス細工を作ってみたい」「どこか行ったことのない所へ出かけてみたい」…。子どもたち自身がやりたい「あそび」を計画し、子どもたちが企画を実施する「冒険あそび工房」(事務局=和歌山市大谷、会長=金川佳史さん)が、昨年4月からさまざまな活動を行っています。

中心となっているのは、和歌山市の貴志南や八幡台、そして宮地区などに住む10人足らずの子どもたちと5人の大人。子どもたちの発案で活動内容を決め、主に土曜や日曜にあそびを企画。計画や人集め、また当日の運営も子どもたちが主体的に行い、大人は手助けをします。大人の支援の形は、例えば「クッキングをしたいけど場所がない」といったときに、場所を提案して借りる手続きをしたり、車による移動が必要な場合など、子どもにはできないことをします。また、「こんなあそびならできるよ」とアイデアを出すこともあり、実際にやるかどうかは子どもたちが話し合って決めます。

工作あそび、科学あそび、野外あそび、ミステリーツアー、冒険キャンプなど、昨年4月以降、あそび工房はさまざまな企画を実施してきました(左記参照)。

自由に、だけど自分の責任でそんな主体性を身につけてほしい

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子ども向けのイベントといえば大人が主体となって内容の詳細を決め、企画も運営もすべて大人が行います。いわば、子どもは“お客さん”。ところが、あそび工房のイベントの大きな特徴は、子どもが自分たちであそびを運営している点です。

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あそびの一つ「フリークッキング」を例に挙げると、講師がいて教えてくれるわけではなく、当日に参加者が集まってから相談して何を作るかメニューを考えます。その後材料の買い出しも自分たちで行って、料理に挑戦。もちろん、一連の行動には、子どもたちを支援する大人のスタッフも一緒に参加します。ですが大人のサポートは必要最低限。子どもたちが、自分たちで考えて行動するのを見守ります。

“大人”スタッフの会長である金川さんは、「子どもが主体的になってあそぶということは、まったく勝手きままにできるということではありません。自由に行動できるということは、同時に自分の責任であそぶということです。そんな主体性を子どもたちは身につけてほしいと思っています」と話します。「もちろん、自由も行き過ぎると危険な場合があります。そんなときは、私たち大人がガードレール役になってやらなければなりません」

あそび活動を通してもっと地域が子どもに向くように

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続けて金川さんは、「昔は親でなくても、近所のおじさんやおばさんなど、顔見知りの大人がどこかにあそびに連れていってくれたりしたものです。そこには子どもたちが普段ではできない体験があって、その新鮮さにドキドキしたり、ワクワクしたり。そんな経験が子どもたちの成長を助けてきたのだと思うのです」とも。今の子どもたちが育つ環境には、そんな大人がなかなか見あたらないのが現状。金川さんはあそび工房の活動に、もっと地域の大人が子どもたちの方に目を向けて、子どもたちとのかかわり方を考えてほしいとの願いも込めます。

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あそび工房が始まって約1年がたち、活動も活発になってくると、金川さんは他の子ども支援団体などからあそびについての相談や実施依頼を受ける機会が多くなってきました。そんなとき、金川さんはじめ“大人”たちは「冒険あそび工房」のスタッフとして出向いて、リクエストに応えたあそびを行ったりしてきましたが、この秋に大人だけのグループをあそび工房から独立させ、「冒険あそび倉庫」を発足させました。

「“工房”はあくまでも子どもたちの主体的な集まりです。私たち大人だけの“倉庫”は、工房でのあそびを支援しながら、たとえ工房ではなくても、いろんな場所での子どもの冒険あそびを支援したいと考えたんです」

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