前橋放送局

2007年9月28日 13時4分更新

妊婦搬送 連続8件拒否も


救急車を呼んだ妊娠中の女性が医療機関に受け入れを断られるケースが相次いでいますが、群馬県が去年までの3年間で搬送された妊娠中の女性の病院での受け入れ状況を調べたところ、最大で、続けて8件の病院で断られた女性がいたことがわかりました。

去年8月、奈良県で救急車を呼んだ妊娠中の女性が10以上の医療機関に受け入れを断られて問題となりました。
これを受けて総務省は全国の消防本部に実情を調べるよう指示していました。
群馬県が調べたところによりますと、平成16年から去年までの3年間に救急搬送された妊娠中の女性のうち3つ以上の病院に受け入れを断られたケースが、あわせて13件ありました。
このうち、館林地区消防組合消防本部の管内では、県外から旅行に来ていた女性がベッドが満床だったり、医師が不在だったりして8件連続で受け入れを拒否され、9件目の病院に受け入れられるまでに1時間半ほどかかっていたということです。
いずれのケースでも、搬送された女性や赤ちゃんの健康に影響は無かったということですが、群馬県では「病院や消防と連携をとっていざというときに困らないよう救急搬送の受け入れ態勢を整備したい」としています。