2007年9月28日 12時42分更新
日本海の利尻島で、経営母体が異なる病院と診療所が医師の働く環境を改善しようと、お互いに医師を派遣し合って診療にあたる協定を結ぶことになりました。
利尻島には、それぞれ経営母体が異なる利尻島国保中央病院と道の鬼脇診療所、それに利尻富士町の鴛泊診療所の3つの医療機関があります。
このうち、利尻島国保中央病院には常勤の医師が4人いますが、1人あたりの当直勤務が毎月8回以上にのぼっています。
また2つの診療所でも、それぞれ1人ずついる医師は休暇がとりにくいなど、医師の厳しい勤務状況が問題になっています。
このため病院と診療所は、医師の働く環境を改善しようと、医師を派遣し合って診療にあたる協定を来月1日に結ぶことになりました。具体的には、診療所の医師が病院の当直勤務を行う一方、診療所の医師が不在の場合、病院の医師が診療所で診察にあたることにしています。
利尻島国保中央病院は「医師の働く環境を改善することで、医師確保にもつなげたい」と話しています。