長井さんは至近距離から撃たれた可能性
ミャンマーで27日、反政府デモの取材中に日本人ジャーナリスト・長井健司さん(50)が死亡した問題で、長井さんは至近距離から撃たれた可能性が出てきている。日本政府は、ミャンマー政府に真相の究明を求めていく方針。
町村官房長官によると、銃弾は長井さんの右胸の下から心臓を貫通し、左側の背中の上部に抜けていた。ミャンマー政府は当初、日本政府に対し、長井さんは「流れ弾に当たって死亡した」と説明していた。しかし、ヤンゴンの日本大使館関係者が27日に目視による遺体の確認を行ったところ、銃創は至近距離から撃たれたもののように見えたという。
現在はミャンマー側が検視を行っており、28日に日本大使館がその結果を聴くことになっている。日本政府は29日にも薮中外務審議官をミャンマーに派遣して抗議するとともに、真相究明に全力を挙げる方針。