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火星に謎の穴7個 地下に洞窟? NASA発見

2007年09月25日03時10分

 火星の大火山に7個の穴が口を開けているのを、米航空宇宙局(NASA)の探査機マーズオデッセイが発見した。地下に洞窟(どうくつ)が存在する可能性がある。NASAなどのチームは「火星の地下深くに生命がすめる場所が残されているかもしれない」とみている。

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火星の大火山の山腹でみつかった7個の穴=NASA提供

 チームが「七姉妹」と名付けた穴は、直径100〜250メートルほど。火星の赤道の南にある標高2万メートルの大火山の山腹で見つかった。火山活動に伴う地殻のひずみでできたとみられ、地下深くまで達しているらしい。

 火星は気温が20度〜零下130度と寒暖差が激しい。赤外線カメラの観測によると、「七姉妹」中は寒暖差が地表の約3分の1と穏やかな気候。昼は涼しく、夜は暖かいことがわかった。

 「七姉妹」は、標高が高すぎるので生命がすむのに適さない。ただ、チームは、低地に同じような穴があれば、地下で生命が存在できる可能性がある、とみている。

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