厚生労働省が2003年に発表した糖尿病の実態調査によると、糖尿病が強く疑われる人は全国で今や740万人、予備軍を含めるとその総数は1620万人に上ると推計され、すでに成人6・3人に1人が糖尿病またはその予備軍ということになっており、さらに年々増加の一途をたどっています。 糖尿病という言葉自体はみなさんご存じだと思います。「太っている人がなる」「失明する」など断片的な知識をお持ちの方も多いと思います。一言で「糖尿病」は血液中のブドウ糖が増えすぎてしまう病気です。 私たちが生きて活動するにはエネルギーが必要です。このエネルギーの元を私たちは食物から得ていますが、その中で主なエネルギー源になるのがご飯やパン、麺類などに含まれる「糖質」です。体内に取り込まれた糖質は、胃や腸などで分解されてブドウ糖となり血液中に吸収されます。体の細胞は血液中からブドウ糖を取り込みエネルギー源として利用します。このとき余ったブドウ糖は肝臓や筋肉でグリコーゲンという物質に変えられたり、脂肪組織で中性脂肪となって貯蔵されます。そしてブドウ糖が不足した時に貯えられていたグリコーゲンが再びブドウ糖に分解され供給される仕組みになっています。 ・糖代謝がうまくいかず血糖値が高くなる。 私たちの血液の中には、常にほぼ一定のブドウ糖が保たれています。これは、体の中で分泌される数種類のホルモンが血糖値を調整しているからです。健康な人でも1日の中で血糖値は多少変化しています。たとえば空腹時には血糖値が低くなりますがこんなときにはグルカゴンやアドレナリン、コルチゾールといったホルモンが分泌され、血糖値を上げるように作用します。肝臓に貯えられていたグリコーゲンをブドウ糖に分解させ血液中に供給するように働くのです。逆に食事の後など血糖値が高くなったときに、血糖値をさげるように働くのがインスリンです。 インスリンは膵臓の中にある「ランゲルハンス島」という細胞の集まりから分泌されます。このランゲルハンス島のβ細胞が血糖値の上がったことを感知するとそれに見合った量のインスリンを分泌します。インスリンは血液中のブドウ糖を筋肉や脂肪などの細胞へ送り込む働きをします。また、ブドウ糖が肝臓や筋肉でグリコーゲンに合成されるのを助ける働きもあります。こうして食後一時的に高くなった血糖値は2〜3時間のうちに正常な範囲に戻されます。また、インスリンには肝臓のグリコーゲンがブドウ糖に分解されるのを抑える働きもあり、血糖値が上がりすぎないように調整しています。 血糖値の調整にはホルモンが欠かせないのですが、困ったことに血糖値を上げるホルモンはいくつもあるのに対して、下げる働きをするのはインスリンしかありません。つまりインスリンの作用不足がそのまま高血糖につながってしまうのです。インスリンの作用不足インスリンの作用不足は@肝臓のランゲルハンス島のβ細胞が何らかの原因で破壊されたために、インスリンがほとんど分泌されないケースがあります。Aまた、インスリンの量が足りなかったりタイミングが遅いために食後の血糖値がなかなかさがらないケースBインスリンが十分分泌されているのにその働きが悪いという場合があります。 糖尿病は自覚症状の乏しい病気であるため、発症していることに気づかなかったり、検診などで糖尿病の疑いを指摘されて本人は痛くもかゆくもないからと放置してしまうケースが非常に多いのです。ところが、これらの患者さんのうち、現在治療を行っている人は半分にも及びません。また一度は治療を開始してもこれといった変化がないからと治療を中断してしまう人も少なくありません。これが大きな落とし穴となります。糖尿病の1つ目の怖いところは自覚症状がないからといって放置しておくと病気はゆっくりとしかも確実に進行していくということです。そして、いずれ様々な合併症を引き起こすことになります。この合併症が2つ目の糖尿病の怖いところです。成人の失明原因の第一位は糖尿病による網膜症です。あるいは、現在、腎不全のために人工透析を行っている方のうち、約3分の1は糖尿病の患者さんといわれその割合は増える傾向にあります。さらに糖尿病は動脈硬化を促進するため心筋梗塞や脳梗塞などの危険も高まります。糖尿病自体はけっして恐ろしい病気ではありません。問題は放置したり、気がつかなかったりで知らず知らずのうちに悪化して合併症を引き起こすと行ったことなのです。まず糖尿病の患者さん自身が糖尿病をよく知ってコントロールして行ければ通常の健康的な生活を送ることが出来ます。 @尿の量が多くなる @T型糖尿病 糖尿病は世界的に増える傾向にあります。食糧事情が良くなったことに加え、食スタイルの欧米化による肉食を中心とした高脂肪、高カロリーの食事が肥満を招き、糖尿病の大きな誘因となっています。また自動車や家電製品の普及など、生活が便利になったことによる運動不足も大きな要因と考えられます。実際、戦後の自動車保有台数の伸び率と呼応するかのように、糖尿病の有病率も増えています。このように現代人を取り巻く環境は糖尿病のみならず、がん、心臓病、脳卒中、高血圧などあらゆる生活習慣病(成人病)の危険に満ちています。糖尿病はまさに便利で豊かな時代が招いた現代病なのです。 ・糖尿病になりやすい人 ・肥満が糖尿病に及ぼす影響 ・ではなぜ肥満の人は糖尿病になりやすいのでしょうか? 過食は膵臓に負担をかけ、インスリンの分泌が次第に悪くなっていきます。この結果、血糖値が上がってしまいます。また怪我や手術などによるストレスも軽視できません。強いストレスの状態が続くとインスリンの作用を弱めるホルモンが分泌され、血糖値の上昇を招いてしまいます。さらには加齢も大きな要因です。高齢になると必然的に体全体の機能が低下し、膵臓の働きも弱くなります。このほか、副腎皮質ホルモン剤や血圧降下剤など特定の薬の作用が糖尿病を誘発したり、妊娠が引き金になる場合もあります。 糖尿病は、血糖値が慢性的に高くなる病気であることはすでに述べたとおりです。しかし糖尿病の本当の怖さはその「合併症」にあります。糖尿病は自覚症状の現れにくい病気です。そのため発見が遅れたり、糖尿病と分かっているのに放置してしまう人が少なくありません。しかし、適切な治療をしなければ病状は確実に進行し、いずれ合併症が起こってきます。この結果、失明や腎不全などの深刻な事態を招いたり、時には命を落とすこともあります。 ・合併症はあらゆる所に起こる 1、糖尿病性網膜症現在、成人の失明原因の第1位がこの糖尿病性網膜症です。視力を失わないまでも糖尿病発病から15年ほど経た人の約半数がなんらかの網膜異常を起こしていると言われています。簡単に言いますと、高血糖によって網膜内の毛細血管に障害が生じ、出血したり血流が悪くなるなど血管異常が起き始め、最終的には網膜剥離、失明などの深刻な視覚障害を引き起こすものです。 2、糖尿病性腎症治療をせず放置すると糖尿病発症から30年で腎臓機能が停止する腎不全によって尿毒症を起こすと言われています。最終的には透析療法を行わない限り生命の維持が出来なくなってしまいます。しかし早期に発見・治療が出来れば100%進行を抑えることが可能です。腎臓内の毛細血管の集まりである糸球体が高血糖によりそのフィルター機能が悪くなってきて十分なろ過ができずに老廃物が体内にたまったり、本当はろ過されないはずのタンパク質などの成分が過剰に尿中に排出されるようになります。障害が進むと最終的には糸球体のろ過機能がまったく働かなくなってしまいます。 3、糖尿病性神経障害高血糖により末梢神経の伝達作用に障害が起き、手足のしびれや痛み、立ちくらみ、内臓の不具合など全身にさまざまな障害をもたらします。日常生活の質を落とすだけでなく進行すると絶えず激しい痛みに悩まされたり、逆に神経が麻痺して痛みを感じなくなり無痛性の心筋梗塞や無自覚性低血糖から命を落とすこともあります。
一言で言いますと、関節軟骨の破壊や変形・変質で起きる病気です。厚さわずか数ミリの軟骨がすり減ったり(軟骨内の水分が減って厚みがなくなる)劣化したりしてもろくなることで関節を動かすたびに骨の先端同士がこすれ合うようになります。加齢とともに軟骨を合成する能力が衰えていき、また軟骨内に水分をとどめておくのに必要な「グルコサミン」や「コンドロイチン」といった栄養素を体内で合成する力が衰えてくるために、軟骨のクッションの役目はだんだんなくなっていきます。近年の生活様式の変化や食生活の欧米化による運動不足、肥満といった事により患者数は増加の一途をたどっています。 詳しい原因はいまだ分かっていませんが、何らかの理由で自己免疫システムが異常に働き、自分の関節内の軟骨や角膜を酵素が攻撃してしまう病気です。組織の再生システムの上で欠かせない「MSM」がやはり現代の食生活では不足しているために攻撃された細胞が再生されにくくなっていることがより症状を悪化させています。 どれも通常の食事や体内合成で体内に常に存在する栄養素ですが、加齢とともにその摂取量、貯蔵量が減少してきます。ぜひ症状に合わせて上手にサプリメントで補給してください。丸福のサプリメントは天然素材だけで作られていますので安心してお使いいただけますし、お薬との併用も問題ありません。
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