神戸

  • 印刷
「ロボットの楽しさを伝えたい」と話す神戸ロボットクラブのメンバー=神戸市中央区元町高架通
拡大
「ロボットの楽しさを伝えたい」と話す神戸ロボットクラブのメンバー=神戸市中央区元町高架通
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT

 子どもからお年寄りまで、世代を超えてロボットを学び、楽しめる店づくりが神戸・元町で進んでいる。企画するのは10~80代の約20人の愛好家たち。集うのは、中学生から現役デザイナー、定年退職した元技術者までと、さまざまな経歴の持ち主。イベントや販売、講座などロボットを核にした「ものづくり」の発信拠点を目指す。(広畑千春)

 店名は、「Roboco with Fab(ロボコ ウィズ ファブ)」。ロボットと「共同、交流、仲間」などの意味を組み合わせて名付けた。JR元町駅西口からすぐの10平方メートルほどのスペースに、人の言葉に反応して簡単な動きをする子ども向けから、複雑な動作ができる本格的なものまで、大小さまざまのロボットが並ぶ。

 リーダーの林君民さん(79)=神戸市灘区=は大学で半導体を学び、長年パソコン関連の仕事に携わった。中国でもロボットなどの製品開発を指導してきた。「これからはロボットの時代。日本でも、ロボットを通じて地域に役立つ活動をしたい」と仲間を募り、昨年3月、「神戸ロボットクラブ」を立ち上げた。

 地域のイベントへの参加や勉強会を重ねながら準備を進め、今年5月に店をプレオープン。設備や機材の整備費として、今月28日までインターネットのクラウドファンディングで資金を募る。今後、市内外の工房と連携し、ロボットの展示や販売のほか、ロボットを動かすためのプログラミング講座や3Dプリンターを用いた制作、子ども対象の工作教室などを企画する。

 「介護現場など、ロボットの必要性は高まり、より安くて使いやすいロボットが求められている」とチーフマネジャーの宮本光晴さん(70)。「子どもたちの自由な発想を後押しし、若いクリエイターが学び、シニア世代がその技術力を生かす。そんな、ものが生まれる雰囲気のある場所にしていきたい」と話す。

 8日午後4時半~6時半に、ブロックにモーターを付けて遊ぶイベントを開催。11、17、25日午後1時半~5時半には3Dプリンターとキャドによるデザイン教室、16日午後1時半~5時半には「ラズベリーパイ」と呼ばれる回路工作もある。いずれも有料で予約が必要。先着5人。

神戸の最新
もっと見る

天気(6月7日)

  • 23℃
  • ---℃
  • 80%

  • 24℃
  • ---℃
  • 70%

  • 23℃
  • ---℃
  • 90%

  • 23℃
  • ---℃
  • 80%

お知らせ