ひとくちにプログレと言っても、色々あるんですね。今回はフランスのプログレ。相方からのおススメです。とても偏っていると言ってましたけど、私にはサッパリです。
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フレンチプログレは、ドイツやイタリアほどの癖はない。とても聴きやすい美しく繊細な音。 しかし、どこか洗練されてない。でも、それが魅力的。
一番プログレを熱心に聴いていた頃の唯一の情報源は、「ロック・マガジン」と言うドイツのロックに非常に偏った雑誌で、 シンフォ系や叙情的な美しいプログレについては、あまり取り上げていなかったし、どちらかというと否定的な取り扱いをしていたように思う。
なので、フレンチ・プログレを聴き始めたのは80年代になってから。(Heldon,Angeを除く) 大御所の「MAGMA」「Pulser」などが入っていないとツッコミを頂きそうだが、あくまで個人的な私の好みで紹介する。
1)ANGE - アルバム「エミール・ジャコティのおとぎ話」1974年
ANGE - La Nain de Stanislas - YouTube
フランス語のイントネーションの特徴をうまくメロディーに乗せた印象的な曲。この個性的なヴォーカルはとても中毒性が高い。 ジェネシスの様な演劇的なステージ演出をしていたようだ。
2)Tai Phong - アルバム「タイフォン」1975年
Tai Phong - Sister Jane - YouTube
この曲「シスター・ジェーン」は、センチメンタルなメロディーとコーラスに、なかなか馴染めなかったが、今聴くと意外といい。 映像で見ると当時はアイドル的な扱いだったのか。
3)Sandrose - アルバム「サンドローズ」1972年
Sandrose - To Take Him Away [Sandrose] 1972 - YouTube
フレンチプログレっぽくない、英国の70年代初期のジャズロックバンドの様なサウンド。 アルバム全曲全て好みだが代表曲の「To Take Him Away」を紹介。 くすんだ音色のオルガンとギターがいい味を出している。 カナダのRUSHやアメリカのPavlov’s Dogなどのヴォーカル好きな人にはオススメ。
4)Asia Minor -「ビトウィーン・フレッシュ・アンド・ディヴァイン」1980年
Asia Minor - Between Flesh & Divine [1980] - YouTube
フルートをフューチャーした英国のCamel の様な美しいメロディーが特徴。洗練されてるとは言えないが、そこが魅力。
5)Potemkine - 「Foetus」1976年
Potemkine - Foetus (Full Album) - YouTube
B級感が漂っているが、良い意味でフランスのジャズロックバンドらしい地味なジャズロック。 Gilgamesh やHatfield and the Northが好きなら気に入ると思う。
6)Heldon - 「Heldon II Allez Teia」1974年
Heldon - In Wake Of King Fripp - YouTube
フレンチ・プログレを代表するエレクトロニカ・プログレバンドのセカンドアルバム 。「In Wake Of King Fripp」というキング・クリムゾンをもじった曲名で、当時目をひいた。 ギターのアルペジオにメロトロンが美しく浮遊する。
7) Heldon - 「It’s Always Rock And Roll」1975年
Heldon - Mechammment Rock - YouTube
Heldon 3枚目のアルバムから、「Mechammment Rock」音はキング・クリムソン「暗黒の世界」のインプロ曲のよう。
8) Heldon -「Une Drôle de Journée」1978年
Heldon - Une Drôle de Journée - YouTube
ドイツのクラウス・シュルツを意識した様な、シーケンサーに生ドラムを疾走感あるサウンド。 ヴィンテージ・アナログシンセ(アープ?)が心地良い。「サカナクション」好きに聴いてほしい。
9) Atoll- 「サード」1977年
European Rock Collection Part3 / Atoll-Tertio(Full Album) - YouTube
アトールのアルバムの中ではプログレ色は薄めのアルバム。セカンドの「組曲「夢魔」」が好きな人も多いはず。 個人的にはポップでリラックスして聞けるこのアルバムをおススメしたい。
10) CLEARLIGHT -「Clearlight Symphony」 1975年
CLEARLIGHT -- Clearlight Symphony 1975 (Japan Edition 2008 ) - YouTube
スペースサイケ版チューブラ・ベルズ的シンフォニックサウンド。洗練されたサウンドでとても心地良く聴ける。 ゴングのSteve Hillage のギターがいい。
以上、相方スケさんのお気に入りフレンチブログレでした。
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