護衛艦「いずも」米艦防護の任務を実施
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海上自衛隊の護衛艦とアメリカ海軍の補給艦が1日午後、千葉県の房総半島の沖合で合流したのが確認され、安全保障関連法で可能となった自衛隊がアメリカ軍の艦艇を守る任務を開始しました。アメリカ軍の補給艦は朝鮮半島周辺に展開すると見られ、北朝鮮をめぐり、日米の一体化の動きが加速しています。
アメリカ軍の艦艇を守る「米艦防護」の任務を行うのは、海上自衛隊の最大級の護衛艦「いずも」です。
1日午前10時ごろ、神奈川県にある横須賀基地を出港したあと、午後1時ごろに千葉県の房総半島の沖合でアメリカ軍の補給艦と合流したのが確認され、その後、任務を開始しました。
「いずも」は2日にかけて補給艦の周辺で警戒監視の活動を行い、四国沖の太平洋でわかれたあと、東南アジアなどを訪れる長期航行に向かうことになっています。
一方、アメリカ軍の補給艦は、その後、朝鮮半島の周辺に航行して、北朝鮮の動きを警戒するため、日本海に展開しているアメリカ軍のイージス艦に、燃料を提供すると見られています。
米艦防護は、去年3月に施行された安全保障関連法で可能となった任務で、平時の場合でも日本の防衛に関わる活動しているアメリカ軍の艦艇などを自衛隊が防護できるとされ、今回が初めての実施です。北朝鮮をめぐっては、29日まで海上自衛隊の護衛艦とアメリカ軍の空母カールビンソンとの共同訓練が行われていて、日米の一体化の動きが加速しています。
1日午前10時ごろ、神奈川県にある横須賀基地を出港したあと、午後1時ごろに千葉県の房総半島の沖合でアメリカ軍の補給艦と合流したのが確認され、その後、任務を開始しました。
「いずも」は2日にかけて補給艦の周辺で警戒監視の活動を行い、四国沖の太平洋でわかれたあと、東南アジアなどを訪れる長期航行に向かうことになっています。
一方、アメリカ軍の補給艦は、その後、朝鮮半島の周辺に航行して、北朝鮮の動きを警戒するため、日本海に展開しているアメリカ軍のイージス艦に、燃料を提供すると見られています。
米艦防護は、去年3月に施行された安全保障関連法で可能となった任務で、平時の場合でも日本の防衛に関わる活動しているアメリカ軍の艦艇などを自衛隊が防護できるとされ、今回が初めての実施です。北朝鮮をめぐっては、29日まで海上自衛隊の護衛艦とアメリカ軍の空母カールビンソンとの共同訓練が行われていて、日米の一体化の動きが加速しています。
岸田外相 日米同盟の抑止力の強固さ示し有意義
岸田外務大臣は、訪問先のトルクメニスタンで記者団に対し、「日米同盟の抑止力、対応力が強固であることを示す意味で大変有意義なことだ。日米の協力は、平和安全法制や日米ガイドラインの見直しの議論から始まり、地域の平和と安全を守るために、対応力、抑止力を高めていくことが重要だという考え方に基づいて、さまざまな努力が続けられてきた」と述べました。
護衛艦「いずも」は海自最大の艦艇
米艦防護の任務を開始した護衛艦「いずも」は、全長がおよそ250メートルに及ぶ海上自衛隊で最大級の艦艇です。
艦橋を甲板の片側に寄せた空母のような形が特徴で、最大で14機のヘリコプターを搭載できるほか、艦内の広いスペースを利用して、医療や輸送など幅広いニーズに対応することが可能で、艦隊の司令塔の役割を担います。
一方で、周辺を監視するレーダーの能力や反撃用の装備が限られるため、艦隊を組む場合、高性能レーダーを備え、複数の種類のミサイルなどを搭載したイージス艦などが周囲を航行して「いずも」を守るのが基本です。
「いずも」が米艦防護の任務を行うのは、以前から計画されていた長期航行のための1日の出港とアメリカ軍の補給艦の移動予定が重なったことや、千葉県から四国沖の太平洋では「いずも」が単独で周辺の警戒監視にあたることが可能と判断されたことがあります。
北朝鮮情勢を踏まえて米艦防護を初めて実施し、日米の連携をアピールする狙いがあると見られます。
また、今回は、安全保障関連法に基づいて平時に行う初めての実任務で、これを実績として、今後、従来の共同訓練に加えて、実任務でも日米が共同で対応するケースが拡大していく可能性も予想されます。
艦橋を甲板の片側に寄せた空母のような形が特徴で、最大で14機のヘリコプターを搭載できるほか、艦内の広いスペースを利用して、医療や輸送など幅広いニーズに対応することが可能で、艦隊の司令塔の役割を担います。
一方で、周辺を監視するレーダーの能力や反撃用の装備が限られるため、艦隊を組む場合、高性能レーダーを備え、複数の種類のミサイルなどを搭載したイージス艦などが周囲を航行して「いずも」を守るのが基本です。
「いずも」が米艦防護の任務を行うのは、以前から計画されていた長期航行のための1日の出港とアメリカ軍の補給艦の移動予定が重なったことや、千葉県から四国沖の太平洋では「いずも」が単独で周辺の警戒監視にあたることが可能と判断されたことがあります。
北朝鮮情勢を踏まえて米艦防護を初めて実施し、日米の連携をアピールする狙いがあると見られます。
また、今回は、安全保障関連法に基づいて平時に行う初めての実任務で、これを実績として、今後、従来の共同訓練に加えて、実任務でも日米が共同で対応するケースが拡大していく可能性も予想されます。
日米同盟のシンボルとしての意味で実施
米艦防護を行う護衛艦「いずも」について、海上自衛隊の元海将で金沢工業大学虎ノ門大学院の伊藤俊幸教授は「作戦を進める際に司令部となる船という位置づけなので、この船がどこかの船を護衛するということ自体は、本当は理屈では考えられない。イージス艦などに守ってもらう側の船だ。今回の任務ではいろんな情報を集めて、それをアメリカ軍の補給艦に伝えるくらいしかできないのではないか」と指摘しています。
そのうえで、今回の米艦防護について、「北朝鮮を想定しているなら、太平洋側では脅威はないと考えられるので、日米同盟のシンボルとしての意味で実施されると言える。緊張している北朝鮮情勢に対して、日米同盟がぶれていないということを示すことが1番の目的だ」と述べ、日米の連携をアピールする狙いがあると指摘しています。
そのうえで、今回の米艦防護について、「北朝鮮を想定しているなら、太平洋側では脅威はないと考えられるので、日米同盟のシンボルとしての意味で実施されると言える。緊張している北朝鮮情勢に対して、日米同盟がぶれていないということを示すことが1番の目的だ」と述べ、日米の連携をアピールする狙いがあると指摘しています。