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イケメン炎アクション爆発! 緊迫の人間ドラマ「シカゴ・ファイア」に海外ドラマの底力を見た

2017年4月27日 18時00分 ライター情報:米光一成
いま、海外ドラマファンの間で「モンスタードラマ」と絶賛されているのが「シカゴ・シリーズ」なのだ。
「LAW&ORDER」シリーズを大ヒットさせた海外ドラマ界の巨匠ディック・ウルフ制作総指揮作品である。
(c) 2012 OPEN 4 BUSINESS PRODUCTIONS LLC. All Rights Reserved.

その根幹をなす最初の作品が、シカゴ消防局51分署の活躍を描く群像劇「シカゴ・ファイア」であり、これが全米で大ヒットし、シリーズが継続しつづけている。
現在アメリカでシーズン5が大人気放送中だ。


複合的な楽しみもたっぷり


そして、「シカゴ・ファイア」に登場した悪徳警官ハンク・ボイトを主役にしたスピンオフ作品「シカゴ P.D.」が2014年からはじまった。
「シカゴ・シリーズ」旋風はまだまだとどまらず、2015年にスピンオフ第二弾「シカゴ・メッド」がはじまる。
「シカゴ・メッド」は、総合病院の救急部門を舞台にしたヒューマンドラマだ。
日本でも、「シカゴ・メッド」が2017年4月4日からNHKBSで日本初放送中である。

さらに、2017年に、「シカゴ P.D.」のスピンオフ作品、検察チームを描いた「シカゴ・ジャスティス」がスタートした。
『シカゴ・ジャスティス』が放送開始した週は、シリーズ4作品すべてが全米視聴率TOP10入り。
クロスオーバー回も、何度も創られ、シリーズの複合的な楽しみもたっぷりだ。

もちろんどの作品も独立して楽しむことができるのだが、幸いにしてまだどれも観たことがないという人は、やはり原点にして最長シリーズである「シカゴ・ファイア」から観ていくとよいだろう。AXNで新シリーズが放送中だ。プロモ映像が、その魅力を伝えている。

イケメン同士がぶつかる


シカゴ51消防署の消防士や救急隊のメンバーが、人命救助に一身を捧げる熱き人間ドラマである。
第一話のオープニング、消火活動や救助活動をしている各隊員の活躍を短いカットでつないでいく。
そのなかで、排気トラブルのために隊員のひとりが炎に巻き込まれて死んでしまい、消防署は険悪なムードに。
はしご第81小隊のマシュー・ケイシー小隊長と、救助/レスキュー第3小隊のケリー・セブライド小隊長はことあるごとにいざこざを起こすようになってしまう。
そこにやってくるのが、殉職した父の跡を追って消防士を目指している新米消防士候補生ピーター・ミルズだ。
キャラクターの描き方が、説明ではなくエピソードとアクションの積み重ねで観せていくので、ぐいぐいと観ている自分がドラマのど真ん中に惹き込まれていく感覚になっていく。
(c) 2012 OPEN 4 BUSINESS PRODUCTIONS LLC. All Rights Reserved.

ケリー・セブライド小隊長は、女性救急救命士から横流ししてもらった鎮痛剤を使って、肩の負傷を誤魔化しつつ活動している。
ブラット・ピットと山田孝之足してマスクの甘さを5割増しにしたイケメンで、女たらしのモテ男である。
演じているテイラー・キニーは、レディー・ガガの婚約者だった男だ。
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マシュー・ケイシー小隊長は、正義感にあふれる誠実なはしご第81小隊のリーダーである。
演じているのは『Dr.HOUSE』のイケメン医師役で注目されたジェシー・スペンサー。
好対照なイケメン同士がぶつかりながらも、力を合わせて人命救助に挑んでいく。
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ライター情報

米光一成

ゲーム作家/ライター/デジタルハリウッド大学客員教授。代表作「ぷよぷよ」「BAROQUE」「想像と言葉」等。

URL:Twitter:@yonemitsu

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