新品の建材にはない独特の味
工事現場で、職人さんが高所作業の足場に使う作業板のことを足場板と言います。強度に不安を覚えたら、その時点で役目を終えるそう。
釘やペンキの跡、傷もあったりしますが、これこそ使い古されたものにしか出ない「味」。再利用できるように、洗浄&ヤスリ掛けされたあと内装材としてリユースされます。 エコ!
家中の飾り棚を足場板に
我が家では、玄関・トイレ・洗面所・キッチン・リビングの5箇所に飾り棚を設けていますが、どこも全て足場板。中でも特にCDラックがお気に入りです。長い長い足場板とアイアン金具。金具は、よくある棚受けではなく、我が家用に造作していただきました。
※造作したキッチンカウンターの天板も足場板
これが化粧板だったらつまらない
飾り棚自体は何も珍しくないですが、どんな木を使うかによって見た目は全然違います。わたしたちは、部屋もインテリアも『木』と『アイアン』そして『グリーン』を意識していますが、同じ木でも、これが化粧板だとイマイチな雰囲気になっちゃうんです。
家具から床まで。足場板の活用法
足場板って、いろんなところに使えるんです。「いいね!」と思った活用法をPinterestから4つご紹介。
キッチンカウンター
ヴィンテージ感のあるキッチンカウンター。古材を貼るだけで、一気にイメチェンできちゃいます。部屋のテイストに合わせて、色を変えてしまうのもアリ。グリーンとの相性も抜群です。でもって、キャスター付きのキッチンカウンターって便利そう・・いい!
出典:https://jp.pinterest.com/pin/410109109792596238/
アクセントウォール
ディアウォールを使えば賃貸でも出来ると思います。こうして棚板を付ければ、より実用的。貼り方をヘリンボーンにするのも良さそうです。
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ドアを造作
この引き戸、個人的にかなりツボ!洗面所のドアをこんな風にしたいんです(予算の都合上、一部の部屋は既存のドアを使っているので・・)重いだろうけど、この感じがたまりません。
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フローリングに
粗々しいまま使うのもアリですが、表面を削って塗装すれば、スベスベで綺麗な床にもなります。この粗さ、インパクト大!
出典:https://jp.pinterest.com/pin/454582156109533994/
経年変化は欠点ばかりじゃない
使い古された分、欠点が目立つこともありますが「それも味」と考えれば、見方って変わります。足場板もそのひとつかと。「古材だもん、仕方ないよね」と思える寛容さも必要ですが!
価値の高いアンティーク家具や、ヴィンテージなアイテムが持つ「味」だけでなく、これまでは「無し」とされてきたものの中にも「味」を出せるものはたくさんあるはず。これはリノベーションにも通じることなんじゃないでしょうか。足場板もリノベーションも「古くて新しい」のです!