こんにちは、ぐりけんです。
きょうはちょっとテイストの違うふるさと納税の話を一つ。
ふるさと納税といえば、肉や野菜、地酒など寄付のお返しにご当地の名産をもらえるのが一般的です。しかし今、ファッションブランドのアイテムがもらえるふるさと納税サイトがあるのを皆さんはご存知でしょうか? ジェラートピケやアディダス、エックスガール、ラコステ、シップスなどのアイテムが返礼品としてもらえる市があるんです。
「なにそれ?それって全然特産品じゃないじゃん。なんかせこい市だな」
一瞬、そう思ってしまいそうです。
しかしこれには深い深い理由があるんです。
今回紹介するのは「福島県南相馬市」へのふるさと納税。
東日本大震災の被災地です。
今更聞けない「ふるさと納税」って?
その前に一応、おさらいしましょう。
「ふるさと納税」は、年収200万円以上なら誰でも出来る節税法で、全国の自治体に寄付をしたお礼として、地域の特産品や特典を受け取れる制度です。一定の範囲内の寄付であれば、そのほぼ全額が税金から控除されて節税できる仕組み。実質2,000円で地方の高級グルメや、温泉宿泊券など豪華な返礼品を楽しむことが出来ます。
↑ 3分頂ければ、上記のエントリーで100%理解できると思います。
ふるさと納税サイト「noma-style」
「ふるなび」や「さとふる
」など、ふるさと納税ポータルサイトはいくつか存在します。それぞれのサイトで扱う市町村が異なります。
「noma-style」はポータルサイトと異なり、福島県南相馬市への寄付のみを扱うサイトです。ふるさと納税を通じて、2011年3月11日に発生した、東日本大震災への復興支援を目的としています。
福島県南相馬市の被害
福島県南相馬市は、2011年3月11日の東日本大震災および福島第一原子力発電所の事故により大きな被害を受けました。南相馬市の小高区は福島第一原発から20km圏内に位置し、南相馬市の人口約7万人のうち、小高区の2万5,000人が市外への避難を余儀なくされています。
2016年7月には、小高区からの避難指示が解除され住民のふるさとへの帰還がはじまりました。しかし、長い避難生活により避難解除地域の元々の人口約1万人のなかで、実際に帰還するのは高齢者を中心とした1,000人程度と見込まれています。
帰還後には、日常の交通や周囲との繋がりの維持など、さまざまな面での不足・困難が予想されます。
南相馬市行政の努力はあるものの、人員等の限界もあり、行政に頼らない住民同士による自助努力が不可欠となっています。
いまだなお、被災地の方々は大変な生活を強いられています。
復興支援の手段としての「ファッション」
「noma-style」では、南相馬市へのふるさと納税の返礼品としてファッションブランドのアイテムを取りそろえています。これらは「ファッションで被災地を支援しよう」というこのプロジェクトに賛同したブランドから提供されたものです。
返礼品は福島県の特産品ではありません。しかし賛同したブランドで働く人の中には、福島県出身者、福島県出身のデザイナー、福島県出身者を友人にもつ人もたくさんいることでしょう。
たとえ返礼品が福島県産でなくとも、 南相馬の復興支援のために何かをしたい ー。
そういう復興への強い想いが、このプロジェクトへとつながっています。
賛同ブランドは多数
この想いに賛同しているブランドはたくさんあります。
- ジェラートピケ
- ジョンマスターオーガニック
- エルバビーバ
- マンハッタンポーテージ
- プラスマイナスゼロ
- ドン ペリニヨン
- モエ・エ・シャンドン
- ヘネシー
- 杜仲の青汁
- 聖林公司セレクト
- エックスガール
- フライトワン
- ハンター
- ダッドウェイセレクト
- エルゴベビー
- ラコステ
- シップス
- おつつみ
- バイタミックス
- ヨナナス
- アディダス
- ベビー セレクション
こんなにも多くのブランドが既に賛同を決めて、商品を提供しています。ファッションブランドだけでなく、ドンペリニヨンやジョンマスターなんかがあるのも興味深いですね。今後さらに増えていくでしょう。
南相馬市に「ふるさと納税」して復興支援しよう
「noma-style」から南相馬市に「ふるさと納税」することで、自身の収める税金は被災地支援に使われ、実質2,000円でそのお礼にファッションアイテムがもらえます。
ふるさと納税は「何をもらえるか」で寄付先を選びがちですが、納めた税金が「何に使われるか」も大事な要素だと思うのです。
もらえるファッションアイテムも実用的、税金の使い道も社会的に意義がある。
この両方を満たした南相馬市への「ふるさと納税」は、本当に素敵なアクションだと思います。
この記事を通して一人でも多くの賛同者が出てくれること、そしてこのエントリーが多くの方に届くことを祈っています。