前回の続きだお*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!!
nekonekonekochang.hatenablog.com
私の目線を縛り付けた、相手・・・
つばめろ ”あ、あなたは・・・、その体、その長い手足、その吸盤・・・
頭足類に含まれる君の名は、オクトパス・・・・!!!”
オクトパス ”ん? ああ、人間様にはそう言われているみたいだね・・・。”
つ ”な、何を見ているのよ、何よその目、冷たくて痛い目線、
そんなに人間が憎いのかしら。その瞳から溢れ出る憎悪、一体何を恨んでいるのかしら、オクトパスさん”
オ ”なんだいなんだい、人間さんよお。
別に恨んでないいぜえ?ここは快適だし、天敵もいないし。
狭い狭い水槽に閉じ込めた、鑑賞物に仕立て上げた人間さんを恨んでなんかいないぜ?”
つ ”そ、その言い方、恨んでいるじゃない。 そして、こうして『彼氏』という存在とデートの一環としてエンターテイメント性を求めて、ただただ鑑賞物としか感じいない、私たちも同罪なのだから、そうあなたが私に思っていても、何ら不思議じゃないわ・・・。”
オ ”ふふ、むしろ憐れんでいるわい。”
つ ”あ、憐れですって!?『水族館』のロマンチックな演出につられて、恋人どもがいい感じになっちゃうような、デートでは外せないスポットとして
『る●ぶ』にチェック入れちゃうような、
普段見ることのできない海洋生物の鑑賞という本来の目的を完全に見失い、サンシャインさんに金と時間を費やす私たちカップルが憐れですって!!??”
オ ”何を言っておる・・・。そんなことは一切思っておらんよ。
何を自分で解釈しておるのだ。勝手に都合のいいように解釈をするお前さんが、
憐れで憐れで・・・、仕方ないのじゃよ。”
つ ”何よ、どういうこと!!??”
オ ”俺たち鑑賞物ではなく、よく、自分を見つめることだな・・・・。”
つ ”み。見つめ・・・!?
・・・・・。”
一緒にタコの水槽を覗いているはずの、私の彼氏が・・・
いなかった・・・・。
つ ”ちょ、ちょっと・・・!!??どこに言ったの!?
タコ野郎と長話しすぎちゃったかしら・・・・。”
名前を呼ぼうとした、その瞬間。
つ ”あれ、彼氏の名前・・・・、
・・・、なんだっけ・・・?”
〜
つ ”あれ・・・、私、彼氏・・・・いないんだった。”
こうして私は、自分自身を見つめなおし、自分を受け入れ、サンシャイン水族館を後にした。
池袋駅前。
”せめて、ちょっと遠くに来たのだから”と、記念に撮った一枚。
自撮りカメラで、たった一人で、フクロウの銅像と撮った写真のその微笑みの意味は、
一歩踏み出せた自分に向けた称賛と、あの頭足類に向けた感謝だということは言うまでもない。
”ありがとう、オクトパスさん・・・。”
nekonekonekochang.hatenablog.com
nekonekonekochang.hatenablog.com
nekonekonekochang.hatenablog.com
nekonekonekochang.hatenablog.com