2017年04月06日(木)
冨田 岳/Test by AV機器360.life
“空っぽ”のスピーカーが Amazonベストセラーに選ばれ続ける理由
筆者がAmazonで見つけて購入し、その音質に本当に驚いた製品があります。それがこのFOSTEXのスピーカーセットです。特徴的なのは、スピーカーを「箱だけ」と「ユニット」のそれぞれ別々に購入し、買った後に組み立てるというもの。「なんて面倒な…」と敬遠する前に、ぜひ一度、騙されたと思って聴いてみてください。
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ベストセラー1位に居続ける 超定番のスピーカーボックス
Amazonのオーディオジャンルには、「スピーカーボックス」というカテゴリがあります。長い間このジャンルでベストセラーになっているのがFOSTEXの製品で、レビュー評価も非常に高いです。 もちろん、このスピーカーはあくまで外装だけなので、このままでは音は出ません。それでは、なぜこんなにも売れているのでしょうか。その答えは「よく一緒に購入されている商品」にありました。
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「箱だけ」スピーカーが最強の オーディオになる3点セットがコレ!
当たり前ですが、このスピーカーはそのまま使うのではなく、アンプやコーンを組み合わせて使います。そして、定番と言われる最強の組み合わせがこの3点セットです。 このセットで利用することで、全部合わせても1万2000円という価格からは想像もできないような、本格的なオーディオサウンドが体感できました。
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小型アンプ「FOSTEX AP05」
<製品情報> 実勢価格:4611円 出力:5W+5W(8Ω負荷) サイズ:幅86×高さ26×奥行き67mm、200g
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フルレンジユニット「FOSTEX P1000K」
<製品情報> 実勢価格:1533円 ※ステレオにするには2個必要です。
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スピーカーボックス「FOSTEX P1000-E」
<製品情報> 実勢価格:2084円 ※ステレオにするには2個必要です。
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デスクトップに最適なサイズで PC・スマホ用に使うのがおすすめ
見ての通り、アンプのサイズが非常にコンパクトなので、デスクスペースを占領することもありません。
パソコンとの接続はケーブル一本。アンプの操作はボリュームコントロールのみとシンプルになっています。
スマホとの接続もイヤホンジャックを使います。付属ケーブルが短ければ、市販の長いケーブルに交換するのもいいでしょう。
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定番の人気スピーカーと比較! FOSTEX音の広がり感が圧倒的です
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BOSE「SoundLink Mini Bluetooth speaker II」
<製品情報> 実勢価格:2万3760円 低音の響きはさすがのBOSEですが、目の前に音が広がるという感覚はあまり強くありません。いわゆるライブ感、空気感の面ではFOSTEXの方がとは圧倒的に優秀です。
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Olasonic「TW-S7」
(画像クリックでAmazon商品ページが開きます)
<製品情報> 実勢価格:6617円 BOSEに比べれば音の広がりは出ますが、それでもFOSTEXと比べるとスケール感は段違い。迫力感も劣る印象です。
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自分で組み立てるから安くて良い音! セットで1万円の音質とは思えません
このスピーカーは、スピーカーボックスとコーンを組み立てる必要がありますが、内部配線や吸音材など必要なものはすべて取り付けてあります。あとはユニットを接続して木ネジを締め込むだけで完成するので、難しい作業ではありません。 この一手間がある分、製品自体の価格は非常に安く抑えられています。本当に、想像以上の音で驚きますよ。
コーンとスピーカーをケーブルで接続する
もちろん、ハンダなどは必要なく、カチッとはめるだけ。ちなみに、サイズが合えば他社のコーンも取り付けられます。
ボックスにネジでコーンを留めます
ネジ穴は空いていないので、そこそこ力が入りますが、初心者でも難しくはありません。持ち手が太めのドライバーがあればやりやすいです。電動ドリルまでは不要かと思います。
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とにかく明るくて鳴りっぷりのいい FOSTEX3兄弟システム
今回は、アマゾン名物の「よく一緒に購入されている商品」で紹介されていたスピーカーセットを試した企画ですが、なぜ多くの人がこのFOSTEX 3兄弟を購入したのかは、音を出してみるとスグわかりました。 個別で見るとすべてが5000円台以下で、セットでも1万2000円程度という価格ながら、その音質の臨場感はまさに本格派。Bluetoothスピーカーのように1chのスピーカーにはない、「空間」が鳴っている感覚は素晴らしいです。 同じメーカー同士の相性の良いスピーカーと組み合わせれば、アナログアンプもまだまだデジタルには負けないことが証明されました。まずは騙されたと思って、この音を経験して欲しいです!