カーリング男子 20年ぶり五輪出場権獲得

カーリング男子 20年ぶり五輪出場権獲得
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来年、韓国で開かれるピョンチャンオリンピックの男子のカーリングの出場権を日本が獲得しました。開催国だった長野大会以来20年ぶり2回目で、長野県軽井沢町を拠点とするSC軽井沢クラブが代表です。
カーリング男子のピョンチャンオリンピックの出場権は、去年とことしの世界選手権で順位に応じて与えられるポイントの合計で争われ、上位の7チームに与えられます。

去年の大会で4位と好成績を残した日本は、ことしの大会でもここまで予選リーグ5勝4敗と白星を先行させていて、残り2試合に敗れても出場権を争うポイントで7位までに入ることが確定し、オリンピックの出場権を獲得しました。

日本がカーリングの男子でオリンピックの出場権を獲得するのは開催国だった長野大会以来20年ぶり2回目で、代表チームは、国内の選考基準で世界選手権に出場し、長野県軽井沢町を拠点とするSC軽井沢クラブに決まっています。

一方、女子は、先月の大会で、ピョンチャンオリンピックの出場権を獲得していて、北海道のLS北見と長野の中部電力がことし9月に代表決定戦を行うことになっています。

地元で祝福の声

ピョンチャンオリンピック出場を決めた「SC軽井沢クラブ」の活動拠点の長野県軽井沢町では選手たちを祝福する声が上がりました。

77歳の男性は「うれしいですね。日頃、応援しているのでぜひ頑張ってほしい。地元も盛り上がってくると思います」と話していました。

26歳の会社員の男性は「同世代の選手の頑張りは励みになるし自分も頑張っていかないといけないと刺激をもらう。オリンピックでは1つ1つ勝ってメダルに一歩でも近づくとカーリングに興味出る人が出てくると思うので頑張ってほしい」と話していました。

また、町内ではオリンピック出場決定を知らせる新聞の号外も張り出されました。地元の軽井沢町では7日オリンピック出場を祝う懸垂幕や横断幕を町役場や軽井沢駅に設置する予定だということです。

SC軽井沢クラブとは

カーリング男子の代表として来年のピョンチャンオリンピック出場を決めたSC軽井沢クラブは、長野県軽井沢町を拠点にするチームです。

スキップの両角友佑選手(32)を中心とした今のメンバーとなって10年目の節目を迎えます。ことしまで日本選手権を5連覇を果たすなど日本を代表するチームで、初めて世界選手権に出場した2009年は10位でしたが、着実に力を伸ばし、去年は4位と好成績をおさめていました。

円の中にストーンを集めて大量点を狙ったり、力強いショットで相手のストーンを一気にはじき出したりする攻撃的なカーリングが持ち味です。

チームのメンバーのうちスキップの両角友佑選手と、リードの両角公佑選手の兄弟は、1998年の長野オリンピックで日本の試合を見たことがきっかけでカーリングを始めました。