NTT東日本とNTT西日本は6日、2024年初めから固定電話をインターネット技術を使うIP電話に全面的に切り替えると発表した。1年間かけて25年初めまでに切り替えを完了させる。通話料金は全国どこにかけても一律で3分ごとに8.5円とする。現在の市内電話の料金と同じで、長距離電話が多い利用者にとっては大幅な値下げになる。
IP電話への切り替えはNTTの設備だけで完了し、利用者の自宅などで工事などの対応は不要。「(切り替えのため)追加でお金をいただくことはない」(NTT東日本の矢野信二取締役)。マイラインは切り替えにともない廃止する。
固定電話の契約数は1997年度がピークで6322万だった。3月末時点で約2172万だがIPへの切り替え時点でさらに半分程度に落ち込むと予想している。(杉本貴司)