小学校が隠蔽、応募装う 兵庫・姫路
兵庫県姫路市教委は6日、市立青山小(後藤桂子校長)が昨年9月、日記コンテストに応募しようとした児童117人分の日記を紛失したにもかかわらず、事実を隠蔽(いんぺい)して児童に応募したように装っていた、と発表した。
環境保全に取り組む一般財団法人「グリーンクロスジャパン」(さいたま市)が環境日記を配布し、その活用例を募集し、優秀な個人や団体を表彰している。
市教委によると、同小の4~6年生が環境日記に節電など日々の活動を記録。応募に向け、同小は昨年9月に児童263人から日記を回収し、印刷室で保管していたが、その後確認すると4学級分がなくなっていた。誤って廃棄された可能性があるという。
同小は紛失の事実を保護者や市教委に報告せず、主催の法人に依頼して参加賞を余分にもらい、児童に配布していた。今年3月末に外部から市教委に問い合わせがあり、隠蔽が発覚した。
市教委によると、同小は「紛失を明らかにすると、児童の学習意欲が低下するのではないか」と判断し、事実を隠していたという。後藤校長は「隠蔽する意図はなかったが、教育者としてあるべき行いではなかった」と話した。【幸長由子】