生活用品の製造販売を手掛けるアイリスオーヤマ(仙台市)は5日、東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発事故の影響で避難指示が出され昨年7月に解除された福島県南相馬市小高区で、稲作を始めると発表した。同社は収穫した米を主食用として販売し、被災地の復興を後押しする。
同区での稲作は、被災前年の2010年以来7年ぶり。原発事故による避難指示の解除地区で稲作を再開した例は他にもあるが、多くが飼料用などで、主食用の栽培は珍しい。
地元の農業生産法人などと共同で、被災をきっかけに耕作放棄された農地計約9ヘクタールを借り受け、丈夫で栽培しやすい品種「天のつぶ」を生産する。収穫した玄米はアイリスグループが全量を買い取り、品質検査した上で精米し、製品化する。主に電子レンジで温めて食べるパック入りのご飯になる見込み。年間の収穫量は45~50トンを想定している。
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