1. 国会での追及が連日続いている、森友学園をめぐる問題。その国会議事録が「消えている」と話題になっている。衆議院予算委の議事録を見てみると、2月17日から27日分が存在していないからだ。
衆議院のサイトを見ていると、予算委が開れていた2月17日、20日、23日、24日、27日の議事録がたしかに見当たらない。
2. 2月17日といえば、国会で初めて森友学園の問題が取り上げられた日だ。安倍晋三首相が「私や妻が(国有地売買に)関係していたということになれば、首相も国会議員も辞める」と発言した日でもある。
3月23日の籠池泰典氏の証人喚問の議事録などはすでに載っていることもあり、ネット上では「隠蔽ではないか」「公開をストップさせたのでは」「わざと遅らせている」などの声があがった。
4月4日には、Webメディア「BUZZAP!」が「『関わっていたなら総理大臣も国会議員も辞める』発言を含む国会議事録、ごっそり『消滅』」とこの一件を取り上げた。
記事はFacebookとTwitterであわせて8300件近いシェアなどのエンゲージメントを獲得しており、拡散が広がっている。
3. ただ、これは隠蔽でも、消滅でもないという。BuzzFeed Newsの取材に、衆議院の広報担当者は「特に理由はありません。長時間の会議なので時間がかかっているだけです」と語る。
「議事録は全部公開していますので。消滅などではなく、隠してもいない。過去にもそのようなことをしたことは、一度もありません」
しかし、もう1ヶ月以上前の会議だ。そんなに時間がかかるものなのか。
「2週間以上かかることもあります。長い会議だと半年くらいかかる場合もある。通常通りのペースだと思います」
実際、未公開となっている予算委は、7時間に及んでいるものもある。
「先に上がっている議事録はたまたま短いもの。この件に関する電話も数件きていますが、通常通りだと説明しています」
4. では、参議院はどうなのか。国会図書館のデータベースで検索してみると、2月以降、すべての予算委の議事録が掲載されていないことがわかる。
同院の広報担当者は、BuzzFeed Newsにこう説明した。
「通常通り作成中で、出来上がり次第順次公開していきます。何ヶ月もかかることはありません」
「ただ、内容の精査に加えて発言訂正などがあると、その分時間がかかることもあります」
5. ちなみに、議事録を所管しているのは「記録部」と呼ばれる部署。速記を文字に起こし、確認作業をしてから公開するそうだ。
公開はいつになるのだろう。衆議院の広報担当者はこう答えた。
「目処はまだ、立っていません」