スズキ「アルトワークス」VS ホンダ「S660」比較|スペックやサイズ、価格どっちが優れてる?
目次
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レギュレーションを変えた一台「アルトワークス」に軍配
ホンダ「S660」とは?
2013年の東京モーターショーで、「多くの人にスポーツカーの喜びを新提案」をコンセプトに「Honda 660 CONCEPT」が紹介されるや、大勢のファンがその販売を心待ちにすることとなりました。
そして2015年4月、外観デザインをほぼそのままに、満を持しての登場となったのがホンダ「S660」。「SPORTS360」をそのルーツとし、直近では「BEAT」からの流れを引き継ぐ本格派の2シータースポーツの実力と、その外観のカッコ良さが話題を呼び発売当初から納車1年待ちという状況が続くほどの人気でした。
スズキ「アルトワークス」とは?
ホンダの「S660」の発売から遅れること約半年。2015年のクリスマスイブに、約15年ぶりの復活となるスズキ「アルトワークス」が販売されました。
当初は発売の予定はなかったらしいのですが、ターボモデルの「アルトRS」がリリースされるやファンからの「ターボならワークスを復活させてくれ」との要望が殺到することとなり、急きょ開発がスタート。驚くような短期間で発売されることとなったという逸話を持つ人気車種です。
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人気度は今も「アルトワークス」か
初代「アルトワークス」が発売されたのは、バブル真っ只中の1987年。好景気を背景とした開発力で、軽でありながら本格的な走りを見せる怪物ホットハッチが生まれることとなりました。
この初代モデルのおかげで、64psという自主規制が生まれることとなりました。これにより、メーカーに販売を決断させるファンの力が同じだとしたら、レギュレーションまでをも変えてしまった歴史を持つ「アルトワークス」の方が人気度は半歩優勢といったところでしょうか。
ボディサイズ
居住性は「アルトワークス」、嗜好性は「S660」
スズキ「アルトワークス」 もホンダ「S660」も共に軽なので、言うまでも無く外寸的には規定の寸法を使い切っています。車高以外は全く同じですが、居住性は4人しっかり乗れてトランクも使える「アルトワークス」が数字的には圧勝です。ですが、どちらもホットハッチかつスポーティーな走りに特化したモデル。「S660」のヒップポイントの低さ、レーシングカーのような乗り心地や操作性を見た時、軽という枠を取り払っても国産車では類を見ません。その乗り心地の希少性を考えた場合は、「S660」に軍配が上がると思います。
「S660」
| 全長×全幅×全高 | 3395mm×1475mm×1180mm |
|---|---|
| 室内長×室内幅×室内高 | 895mm×1215mm×1020mm |
「アルトワークス」
| 全長×全幅×全高 | 3395mm×1475mm×1180mm |
|---|---|
| 室内長×室内幅×室内高 | 2040mm×1255mm×1215mm |
デザイン
「S660」のスポーティーさは誰の目にも明らか
5代目となる「アルトワークス」のデザインは、8代目「アルト」デザインを踏襲したものです。8代目「アルト」の発売当時は、その60年代・70年代を彷彿させるデザインに賛否両論であり、意見が真っ二つに分かれていたことはまだ記憶にも新しいことです。対して、「S660」は誰の目から見てもスポーティーな印象であることは間違いないです。2015年のカー・オブ・ザ・イヤーの2位を獲得しており、デザイン面においてはホンダ「S660」の勝ちとしたいところ。「S660」のデザインは、国内・国外、排気量など、すべての垣根を取り払ってもスポーツカーとしてのカッコ良さは、かなりの上位に来るのではないでしょうか。
「S660」の内外装
「アルトワークス」の内外装
走行性能
走行性はどちらも互角か
ボディサイズ同様、スペックの面でも64psという自主規制の範囲内での凌ぎあいなので、ターボ車であれば各社どの車種であっても数値的には、ほぼほぼ変わりません。両社とも、水冷直列3気筒DOHC12バルブターボを搭載し(アルトワークスはICターボ)、最高出力は当然64ps(47kW)。最大トルクも、「アルトワークス」の10.2kg・m(100N・m)/3000rpmに対し、「S660」が10.6kg・m(104N・m)/2600rpmと互角です。同じ能力であるならば、軽ければ軽いほど有利なのは自明の理。そこで、パワーウェイトレシオ(PWR)やトルクウェイトレシオ(TWR)で比較することになります。
パワーなら「アルトワークス」
こちらの数値で比べれば、「アルトワークス」の圧勝です。PWR・TWRはそれぞれ、10.47kg/PS・65.7kg/kgf・mと、軽自動車で最高値を誇ります。一方「S660」は、13.0kg/PS・78.3kg/kgf・mと、PWRで言えばノンターボのアルト(12.88kg/PS)よりも劣ります。ですが、早い車の指標は加速性能だけではありません。制動性能が重要なのは周知の通り。こちらの点では、オーバースペックともいえる前後輪にΦ260mmの大径ディスクブレーキを搭載し、尚且つYOKOHAMA ADVANの高グリップタイヤを履いている「S660」の勝ちとなるでしょう。
走りを楽しむなら軽さと低さを持つ「S660」
また、重心は低ければ低いほど、操作性・安定性は増しますので「S660」が優位となります。特に、思ったラインを走れるトレース感に関しては、他に類を見ません。これには、「アジャイルハンドリングシステム」と呼ばれるカーブの際に内輪にわずかにブレーキをかけて曲がりやすくするシステムも大きく貢献しているものと思われます。併せて、パドルシフトによるダイレクトな走りは、このクラスでは「S660」のCVT車でしか体験できません。
「S660」のスペック
| エンジン | 水冷直列3気筒横置 |
|---|---|
| 総排気量 | 0.658L |
| 最高出力 | 47kW/64PS/6,000rpm |
| 最大トルク | 104Nm/10.6kg・m/2600rpm |
「アルトワークス」のスペック
| エンジン | 水冷4サイクル直列3気筒インタークーラーターボ |
|---|---|
| 総排気量 | 0.658L |
| 最高出力 | 47kW/64PS/6,000rpm |
| 最大トルク | 100Nm/10.2kg・m/3,000rpm |
燃費性能
燃費性能もほぼ互角
燃費で比較してみると、「アルトワークス」が、22.0km/L〜23.6km/Lなのに対して、「S660」が、21.2km/L〜24.2km/Lなので、どちらも大差はなく軽自動車ならではの燃費性を誇ります。
| S660 | 21.2km/L〜24.2km/L |
|---|---|
| アルトワークス | 22.0km/L〜23.6km/L |
安全性能
安全性も同等の性能を持つ両モデル
「S660」は、約30km/h以下の走行時であれば前方車両との衝突を軽減・回避する「シティブレーキアクティブシステム」を搭載。渋滞時などの緊張感が緩む瞬間でも自動ブレーキが支援してくれるので、ドライバーにとっては嬉しい機能です。対して「アルトワークス」の安全性能は、「レーダーブレーキサポート」を搭載。約5km/h〜約30km/hで走行中、前方車両の衝突や危険を感じた場合、レーダーによって検知し、自動ブレーキが作動します。どちらも軽自動車ながら優れた安全性を持ち合わせているため、この分野では互角といったところでしょうか。
「S660」の安全性
「アルトワークス」の安全性
販売価格
安い・早い・使いやすい「アルトワークス」
高額の4WD仕様でも160万円程の「アルトワークス」。対して、「S660」は実質200万円オーバーとその差は歴然です。トランクすらない「S660」の実用性を考えると、コストパフォーマンスは「アルトワークス」の圧勝と言えるでしょう。
| S660 | 1,980,000円〜2,180,000円 |
|---|---|
| アルトワークス | 1,509,840円〜1,617,840円 |
クチコミ情報
「S660」
「アルトワークス」
まとめ
若い人にこそ乗ってほしい「S660」
総合評価で「買い」とするのは、スズキ「アルトワークス」かと思います。本格的な走りを味わえながら、4人しっかり乗車でき、ラゲッジスペースも確保されています。セカンドカーとして選ぶならば、断然ホンダ「S660」と言いたいところです。ですが、大き目のカバンですら置き場所に困る「S660」は、お世辞にも万人向けとは言えません。それでも、車離れが進む今こそ若い人たちに「S660」の様なかっこいい一台に乗ってもらい、走りの楽しさや非日常感を味わってもらいたいものです。
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