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2017-04-04

「現在の戦争と軍で、1周回って格闘技・戦闘技術が評価されている」らしい(だよもん氏のツイートから)

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ふーむ

安全保障学を学ぶ: 論文紹介 現代戦場に格闘は必要なのか http://militarywardiplomacy.blogspot.com/2016/08/blog-post_11.html

実戦で格闘を経験する兵士は少なくない

このような研究成果を踏まえ、著者は2004年から2008年にかけて戦闘任務に参加した兵士格闘技術の使用実態調査することにしました。派遣された地域イラクアフガニスタンのいずれかであり、兵科ごとの内訳では歩兵が1231名、機甲が315名、砲兵が113名、工兵が93名、特殊作戦部隊が51名でした。階級兵卒から下士官士官までが含まれています。

調査対象となった軍人に関する属性データ兵科で分類すると歩兵が最も多く、活動した地域で見ればイラクにいた兵士が最も多い。階級で見ると最も多いのは兵卒であり、やや下士官の数は少ない。ごく一部ではあるが、現地で部隊を指揮する下級士官調査対象となっている。

(Ibid.: 5)

調査の結果、調査対象者の1,226名の内で216名の兵士格闘技術を少なくとも1回は使用していたことが分かりました(Ibid.: 6)。著者自身が認めている通り、標本が非常に小さいため、この結果を直ちに一般化することはできませんが、調査対象者の19%、およそ5人に1人の割合になります。

該当者の216名のうち73名については実戦で格闘技術を複数回にわたって使用していることも判明しており、これは全体の6.5%に当たります(Ibid.)。

これらの数値から判断すると、現代戦場において格闘技術が必要となる場面は決して珍しいこととも言えないと分かります。

さらに調査対象者がどのような状況で格闘を経験したのかを調べ・・・・・・・・・・(後略)

まあ、

読んでみて種明かしすると、「対群衆」や「対捕虜確保」に対して必要になるとか。

ふむ、つまり今のアメリカ軍は「逃げるやつはベトコンだ、逃げないやつは訓練されたベトコンだ。まったく戦場地獄だざハッハー!」と機関銃の弾をばらまくわけにはいかず、自業自得ではあるが(汗)、正義かつ人道的な解放と自由軍隊として、ある程度「手加減」しなきゃいけない場面も多く、そういう時にはだよもん氏がいうように「必殺ではない」制圧が必要になるのだろうね。


しかしまあ、あまりうれしい話でもないですね。

やはりスポーツ武道としてリングで、オクタゴンで、道場で汗を流すものとして格闘技はあってほしいもの。



和良コウイチロシアサンボ」から引用しよう

ロシア軍隊は<柔術>とどのようにかかわりを持ったのか。20世紀が開幕し、ロシア世界各国と同様に、遠距離攻撃可能な最新の軍事テクノロジーに関心を抱いた。”古風”ともいえる白兵戦のやり方に関心を持つ者はほとんどいなかった。

当時のロシアでは、兵士の武装から「銃剣は取り除くべきだ」という主張もあったほど、白兵戦の存在は軽視された。つまり<柔術>が戦場有効に使えるなどと認識する人間はほとんどいなかったのだ。その中で白兵戦の重要性を認識していたのか、国境警備隊や諜報部隊である。たとえばハルピン派遣されていた部隊は、中国犯罪組織との戦いが不可欠だったため…(同書83P)

ロシアとサンボ -国家権力に魅入られた格闘技秘史-

ロシアとサンボ -国家権力に魅入られた格闘技秘史-

この記事からの再掲載

戦場最後の格闘技銃剣術」はいつをもって戦場で滅んだのか?(「ロシアサンボ」) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100722/p2

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